当ブログ恒例、みんなの性病体験談の中でもカンジダと並び投稿者の多い性病といえば…クラミジア感染症。
正しい治療を続ければ1~2週間もあれば完治できる性病ですが、中でも……
- 妊娠を控えた方
- 妊娠中の方
のという場合、炎症が子宮周辺から腹部の方にまで広がれば『不妊症』になったり、胎児にクラミジアを感染させたり、最悪だと流産してしまう事も…。
それについては以前も書きました。
今回の性病体験談も、そんな妊娠中にクラミジアが発覚された1人。気になる母子感染は大丈夫だったのでしょうか!? 体験談をふまえ、クラミジアの母子感染の恐怖をまとめてみました。
※記事内にアフィリエイト広告が含まれる場合があります
第二子出産前に発覚したクラミジアの膣内感染の体験談
それは第2子を妊娠した時でした
妊婦検診の時に出産に備え検査をするのですが
その中の検査項目に性病検査が有ります。
感染しているのは検査結果の時にわかりました。その感染経路は定かでは有りませんが主人からの感染なのでしょう。
第1子が産まれる迄は何も問題がなかったのですから。
第1子と第2子は年子でした。
その間主人以外の異性とは関わりはありませんでしたからね。その後治療としては飲み薬を処方してもらい
夫婦で治療を進めていきました。
その後性病検査を再度行い結果は完治でした。ところが出産をしてからです。
クラミジア感染は完治していたのですが、
無事に通常分娩で産まれ退院をして何事もなく家で育児に専念していたある日の事です。
産まれて2週間程しかたってないベィビーが、
発熱したではないですか。しかも39度近く慌てて小児科に連れていき診察してもらいましたが原因が分からず、そのまま乳児医療センターへ運ばれる事となりました。
そこでは色々な検査が行われました。
1週間の入院となりその後検査結果が出ました。その結果がクラミジア感染症による膣内感染でした。その症状は結膜炎になり発熱をし
肺炎にまでも掛かってしまいます。幸いにもクラミジア感染の治療をして完治していたので問題なく退院することができました。
母体内に抗体が残っていたために母子感染してしまったと言うお話です。
なかなか経験する事は無いと思いますが皆さんもご注意ください。
貴重なクラミジア母子感染の体験談、ありがとうございました!
母子感染! 妊婦とクラミジア感染
まず今回の体験談、冒頭では……
夫婦で治療を進めていきました。
その後性病検査を再度行い結果は完治でした
と無事クラミジアを完治させたはずなのに
その結果がクラミジア感染症による膣内感染でした。その症状は結膜炎になり発熱をし
肺炎にまでも掛かってしまいます。
とクラミジア感染が発覚後、ご夫婦で治療を始められ出産前には完治したはずなのに、結果として生まれてきた赤ちゃんに母子感染させてしまったとのこと。
そこでもしかすると
こう考えた方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、出産前にクラミジアを完治しても赤ちゃんに感染する確率はゼロではありません。
胎内感染はないが出産時に膣内で感染する可能性はある!!
基本クラミジアの場合、胎盤を介しての胎内感染の確立はありません。しかしながら出産時に膣を通過する際、
妊婦が感染すると、流産や早産の原因になることがあり、分娩時の産道感染では、新生児に結膜炎や肺炎を起こすことがあります。結膜炎になる場合は生後5~12日に、目やにや結膜充血などの症状が出ます。肺炎になる場合は1~2か月の潜伏期を経て、通常は熱が出ることはなく、呼吸が頻繁になる、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がする、痰や喀血を伴う湿った咳がでるなどの呼吸器症状がでます。低出生体重児などでは重症化する場合もあります。
出典 東京都感染症情報センター
今回のように赤ちゃんにクラミジアが感染する可能性は意外と多く、具体的な確立としては
- クラミジアにより赤ちゃんの結膜炎⇨18%~50%程度
- クラミジアにより赤ちゃんが肺炎⇨3%~18%程度
と、けっこうな確立で母体から赤ちゃんに感染させるため妊娠中にクラミジアが発覚された場合はとくにご注意ください。
妊娠中のクラミジアは最悪だと流産のリスクも!!
また母子感染だけでなくクラミジアは放置して悪化させると
- 子宮頸管炎、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎などに進行。
- 不妊、流産、早産などの原因になる
出典 山の手クリニック
などクラミジアが卵管などにも感染し、将来的にの不妊につながるだけでなく、妊婦さんにとってもっとも不安な流産、早産につながります。
最近では妊娠初期と妊娠後期の2回にわたってクラミジア検査を行うクリニックも増えてきました。
妊婦さんがクラミジアだった場合の治療の流れ
女性では、まず子宮頚管炎を起こし、その後、感染が子宮内膜、卵管へと波及し、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤内炎症性疾患、肝周囲炎を起こす(しかし男女とも、症状が軽く自覚のないことも多い)。
出典 厚生労働省 クラミジア感染症について
と、数ある主要な性病の中でも自覚症状がでにくいタイプといえるクラミジアですが、もし妊婦さんが感染した場合は、エリスロマイシンやクラリスロマイシンなどお腹の赤ちゃんに影響の少ない薬剤を用いて治療が進められます。
治療期間は通常1~2週間。妊娠初期でも後期でも妊婦健診で発覚してすぐに治療を開始すれば十分に出産前に完治できます。
まとめ
以上、出産前に完治したからといって手放しで喜べないクラミジア感染の恐怖と母子感染の危険性をご紹介しました。
実際に女性感染者 数が増加傾向にあることも推察される。 妊婦検診において正常妊婦の3〜5%にクラミジア保有者がみられることから、自覚症状のな い感染者はかなりあるものと推測されている。
出典 NIID国立感染症研究所
以上のデータからおわかりのように、妊婦健診で初めてクラミジアが発見される女性は予想以上に多く、それだけクラミジア感染に気づかず日常生活を送っている方が多いということ。
陰部の痒みやおりものの変化、パートナーの様子など『あれ!?』と感じたら早めの検査をおすすめします。クラミジア・淋菌感染症だけならクリニックへ足を運ばずとも、低価格でこっそり検査できるのでぜひご検討ください。今回の体験談は以上となります!