当ブログでは過去にも、【トリコモナス膣炎の症状】膣が痒い、おりものが臭い!初期症状と感染経路まとめという記事で、
- 他の性病より感染経路が複雑なため特定するのが難しいこと
- 女性の約1割が経験すること
これらはお伝えしました。
また数ある性病の中でも軽視されがちのトリコモナスですが、いざ放置すれば進行して卵管炎や不妊症のリスクも高まるという部分にも触れました。
そんな中、今回の『みんなの性病体験談』はトリコモナス膣炎に感染しちゃったものの感染経路がまったく不明……というよくあるパターン。
トイレやスパ、タオルを使い回すことでも簡単に感染する性病だけに『あれっ!?』『おりものが変!!』と思ったら早めに検査で確認しておきましょう。
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【膣の痒み+おりもの増加】感染経路が多すぎて特定できないトリコモナスの体験談
きっかけは『陰部の痒み』ではじまったトリコモナス膣炎……それでは発症から治療までの流れをご覧ください。
あるとき性器に急激にかゆみが出て、しばらく様子をみて陰部用の薬を塗っていたりしましたが、それでも効果がありませんでした。
あまりにかゆみがひどいので、婦人科を受診してみると、トリコモナスと診断されました。言われてみて気づいたのですが、痒みだけではなく、おりものも状態がいつもと違いませんか?と聞かれて確かに多かったと思いました。
感染経路はわかりませんが、パートナーにも聞いてみると、最近かゆいといっていたので、どちらかがどこからかもらってきたのだということになりました。
私は浮気をしていませんし、彼がどこからかもらってきてそれがうつったのではないかと疑いましたが、タオルや浴槽などでも感染するようですので、もしかしたら銭湯などで感染した可能性もあるかなと思い、それ以上お互い追及するのを辞めました。
治療は抗生物質を10日間飲むという事で行っていきました。フラジールという薬が処方されました。服用して数日たつと、かなり強かったかゆみがなくなってきましたが、10日間飲み続けてくださいと言われていたのですべて飲み切りました。
その後再診を受けて再発をしていなかったので、治療はおしまいになりました。彼も同様に治療を受けたので、完治しました。
セックスだけが感染経路じゃない!! トリコモナスの特徴とは!?
今回、幸いなことに早期発見・早期治療もあって10日程度で完治されたトリコモナス膣炎ですが、じつは自覚症状がでにくい女性の場合、かなり発見が遅れてしまうケースもあります。
- 悪臭の強いおりもの、おりものが黄色・緑色、泡状のおりもの
- 外陰部の腫れやただれ、強い痒みや痛み
- 排尿時の違和感、排尿痛、膣壁から出血
- 性交時の違和感、膣の痛み
もし上記の症状の一つでも当てはまる項目があれば、念のため婦人科や泌尿器科を受診または簡易検査キット等でトリコモナス感染の有無を確認しておきましょう。
全女性の5~10%が感染するほどメジャーな性病である上、トリコモナスを放置し続けると最悪は炎症が卵管まで進み、ときには不妊症や流産、早産のリスクさえ高めます。妊娠を控えた女性はもちろん、そうでない方も早めに対処したいものです。
トリコモナス膣炎 治療の流れ
もし検査の結果トリコモナス膣炎だった場合、通常は内服薬を7~10日程度継続して感染源であるトリコモナス原虫を取り除きます。
膣剤または軟膏が主な治療法
適切な治療をつづければ通常のトリコモナス膣炎なら約1週間程度で症状は改善されるなど、性感染症の中でも治療期間が短いのが特徴でもあります。
いずれにせよ、自分が完治してもパートナーがトリコモナスに感染している場合はかならず再感染……いわゆるピンポン感染します。
トリコモナス膣炎に限らず性病は基本的に検査と治療は2人同時に行うことが必須です。
まとめ
以上、感染経路が多過ぎるため特定しづらい性病……トリコモナス膣炎の体験談でした。
巷ではトイレやプール、温泉などセックス以外の感染経路の多い性病とよばれていますが、実際のところセックスでの感染が大半です。
また女性と違い男性の場合、症状が出づらく最悪は前立腺や精のうに炎症を引き起こし、酷いと尿道炎や前立腺炎まで発展するケースもあります。
楽しいセックスを続けるためにも、トリコモナスが発覚した女性の場合、かならずパートナーの男性にも検査~治療を促してください。
治療薬として用いられるのが、抗トリコモナス剤のフラジール錠、アスゾール錠、ハイシジン錠とよばれる治療薬です。
どの抗トリコモナス剤を用いるにせよ、通常は約7~10日程度でトリコモナス膣炎の症状はおさまります。
因みに抗トリコモナス剤の多くはアルコールとの相性が悪いため治療期間中はアルコールの摂取を控えてください。