数ある性病の中でも、皆さんの選ぶ絶対に感染したくない性病ランキングの上位の1つである梅毒。
今ではペニシリン系の抗生物質が発達したおかげで普通に治る性病ですが、ひと昔前までは梅毒で命を落とす人も沢山いました。
今回の体験談は、そんな絶対に感染したくない梅毒を風俗嬢⇒彼氏⇒自分という性病の王道パターンで感染してしまった女性から届きました。
ただラッキーだったのは……
と、4段階で進行する梅毒の第一潜伏期で発覚されたこと。早期発見、早期治療により大事にならず短期間で完治されたようです。
しかし感染源である彼氏は治療が遅れ、なかなか大変な状態に……!! 梅毒をどうやって対処したのか詳しくみていきましょう。
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彼氏が風俗で貰ってきた梅毒を感染させられ二人揃って治療を進めた体験談
以下、当ブログによせられた体験談をそのまま掲載します。
30代女性です。
結婚する前に付き合っていた人が梅毒にかかっていて、私に移ったことがあります。
なぜ分かったかというと、私自身が違和感に気づいて彼に相談したところ、彼の方が数回風俗へ通っていたことが分かったからです。ちょうど私の仕事が忙しい時期でなかなか会うことができず、会社の先輩に誘われて行っていたそうです。
彼も何度か違和感を感じたようですが、大したことではないと思い放置していたみたいです。この時期以降はそういったお店には行っていない、という言葉を信じて、別れるのは治ってからにしようと思い、とりあえず一緒に病院へ行き診てもらうことにしました。
私はしこりのようなものができていて違和感を感じた時点でおかしいなと気づきましたが、彼の方は症状が出たりなくなったりで放置していたため、少し進行していたようです。
病院で内服薬を処方され、1日3回必ず服用するように言われました。梅毒は薬で完治が可能なようです。私は初期症状だったので2週間分、彼は1ヶ月分処方されていました。薬を飲みつつ、その効果を調べるために数回病院で検査をしました。
私は比較的軽く早い段階で完治しましたが、彼の方は放置していたこともあり1ヶ月半でようやく完治しました。
正直性病なんて、自分に関係ないこと、と思っていたのでショックでした。
でも早くに気づけたお陰で治すことができたのでホッとしました。もし違和感を感じたらすぐに病院へ行った方があとから後悔することがないと思います。性病かも、と思うとなかなか相談しづらいですし、病院へも行きづらいですが、早めに受診することで自分やパートナーの体を守ることができると思います。
以上、貴重な梅毒感染と治療の体験談、ありがとうございました!
梅毒ってどんな性病!?
まず今回の梅毒体験談を振り返る前に、当記事をご覧の……
という方もおられると思うので、簡単に梅毒の特徴や概要をご紹介します。
昨今、若者を中心に急増中の梅毒感染者
まずは厚生労働省の発表した以下の梅毒感染者のデータをご覧ください。
このように男女とも(とくに男性が)数年前から爆発的に増えています。
梅毒は挿入を伴うセックスだけでなく、フェラチオ、クンニリングスといったオーラルセックス、ときには手マンやディープキスなどでも感染するケースもあるため、厚生労働省も
とコンドーム着用を喚起しているものの、事実コンドームを装着したセックスでも感染する可能性があるほど感染力の高い性病なのです。(もちろんコンドーム着用することでかなり予防となります)
梅毒の初期症状、感染経路、
では梅毒に感染した場合、どんな症状に襲われるのでしょうか!?
梅毒は、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、病名は症状にみられる赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来します。感染すると全身に様々な症状が出ます。
引用 厚生労働省梅毒に関するQ&A
と、症状は進行するごとに変わりますが、今回の投稿者さまが
しこりのようなものができていて違和感を感じた
とあるように、基本的に赤いブツブツやしこりなどがみられます。
また彼氏さんの梅毒の症状に関して
彼の方は症状が出たりなくなったりで放置していたため、少し進行していたようです。
とありますが、これも梅毒特有の症状。
以前に特集した、【梅毒の症状と感染経路】赤い発疹やブツブツ、しこりやコブは梅毒の初期症状かもという記事にでもお伝えしたように、梅毒は以下の4段階の潜伏期があり、ときに症状がおさまったりします。
- 約3週間程度は全く症状が見られず、性器(陰部)に小さな硬いしこりやブツブツ・太ももの付け根のリンパ節が腫れる
- 時間をかけて徐々に全身へと活動範囲を広げた結果、バラ疹と呼ばれる1センチほどの赤い斑が主な特徴
- 全身に固く大きなコブのような結節性梅毒ゴム腫ができ始め、放置することで自然に消えるが続々とできる
- 約10年程度経過した頃には梅毒の病原体は心臓や血管脳といった中枢神経にまで活動を広げ様々な症状を引き起こす、日常生活さえ困難な状態
そのため症状が一時的に消えたのと完治されたと誤解して、梅毒を放置される方も多いようです。
もし赤いブツブツやしこり、リンパの腫れなどの症状が一時的に消えた場合も、油断せず婦人科や泌尿器科を受診するか、最低限、梅毒をカバーしている簡易検査キットで感染の有無だけはハッキリさせておいた方がいいですよ。
梅毒の治療の流れと治療期間
今回の投稿者さまの場合、かなり早い段階で異変に気づき、素早く対処されたため
病院で内服薬を処方され、1日3回必ず服用するように言われました。梅毒は薬で完治が可能なようです。私は初期症状だったので2週間分、彼は1ヶ月分処方されていました。薬を飲みつつ、その効果を調べるために数回病院で検査をしました。
と梅毒にしては最短で完治されました。
ただ厚生労働省も以下のように注意されています。
早期の薬物治療で完治が可能です。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。時に無症状になりながら進行するため、治ったことを確認しないで途中で治療をやめてしまわないようにすることが重要です。また完治しても、感染を繰り返すことがあり、再感染の予防が必要です。
引用 厚生労働省梅毒に関するQ&A
と、完治できた場合も再感染を繰り返してしまう方も多いため、一度梅毒を経験された方はとくに再感染には注意が必要でしょう。
とくに……
- 不特定多数のセフレ(セックス・パートナー)がいる
- 盛り上がった勢いから、行きずりの相手とヤることがある
- パートナー(セフレ)が頻繁に変わる
- 基本ゴム無し!コンドームの使用が少ない
- 安全日はコンドームを使わない(つかいたくない)
- アナルセックスなど出血するようなセックスをしている
以上の幾つかの項目が当てはまるような性生活の方。梅毒予防の面からも今後は性生活の見直しをされることをおすすめします。
まとめ
体験談の最後にもご本人様からこうアドバイスされています。
もし違和感を感じたらすぐに病院へ行った方があとから後悔することがないと思います。
性病かも、と思うとなかなか相談しづらいですし、病院へも行きづらいですが、早めに受診することで自分やパートナーの体を守ることができると思います。
本当にこの通りで、どんなに予防対策を行ったところで感染してしまう時は簡単に感染します。
つまり100%の予防が不可能なのだから、感染したときに素早く対処できるかどうかが大切なのです。定期的に婦人科を受診する、簡易検査キットで性病チェックをする、など予防だけでなく感染を想定した対策もおすすめします。以上梅毒の体験談でした!