当ブログでは以前にも、【性病いつから症状でる?性病検査すぐに!】潜伏期間と検査可能な期間まとめという記事で、性病に感染してから発症までには潜伏期間があることはお伝えしました。
しかしながら一部には例外的なケースもあり…
こんなHの翌日に、まるで性病の初期症状に見舞われる方も意外と多いのです。
そこで今回、セックスの翌日に性病らしき症状がみられ不安な方にむけ
- 性病って翌日に発症することってあるの!?
- もし翌日に性病のような症状だった場合の原因
などなど、主要性病の潜伏期間をみながら、今の性病らしき症状の原因をわかりやすく解説します!
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【結論】セックスの翌日に発症する性病はない!!
最初に結論からいうと、セックスで感染して翌日に発症するような『感染⇒発症』までが半日~1日という性病はありません。
というのも、どんな性病でもかならず
感染 | ウイルスや細菌、原虫といった病原体が血液や体液、粘膜や皮膚の接触によって体内に侵入 |
---|---|
潜伏期 | 病原体が体内に侵入してから、症状がでるまでの期間、病原体にとっての準備期間 |
発症 | 潜伏期を経て、性器の異変や口腔内の異常、または病気の症状があらわれる |
という3段階で性病が発症します。感染後、病原体が増えるまでの期間が必要なため翌日にいきなり発症することは医学的にもありえないのです。
性病ごとの潜伏期間一覧
また性病によって病原体が増えるまでの期間はバラバラなため
性病(性感染症) | 潜伏期間 |
---|---|
クラミジア | 3日~2週間 |
淋病(淋菌感染症) | 2日~1週間 |
梅毒 | 3週間~3か月 |
トリコモナス膣炎 | 3日~2週間 |
尖圭コンジローマ | 3週間~3ヶ月 |
性器ヘルペス | 3日~7日間 |
B型肝炎 | 1か月~2か月 |
HIVウイルス | 1~10年(やや短いケースもあり) |
と潜伏期間は性病の種類によって大きく変わってきます。
ご覧のように潜伏期間の短いといわれるクラミジア感染症や淋菌感染症、膣トリコモナス症などでも通常は3日程度かかります。
よって昨晩のセックスで仮に何らかの性病に感染したとしても、症状が出るのは早くても3日後以降……なのでとりあえず昨日のHでは感染した性病という可能性はないでしょう。
が、しかし!!!
安心するのは早いです。
単に昨日のセックスで感染した性病ではない…というだけで、今のアナタの症状が性病かどうかは別問題。むしろ性病の可能性が高いかもしれませんよ!!
その理由と、疑わしい性病を次項で詳しく解説していきます。
昨日のH以前に性病感染していたかもしれない!!
冒頭でもお伝えしたように、感染した翌日に発症する性病はありません。
しかしながら、もしアナタがそれ以前に感染していた場合、今の症状は本当に性病の初期症状ということも考えられます。
2週間以内に誰かとセックスした人は時間差で発症したのかも!!
たとえば先週、先々週に誰かとセックスした際、何らかの性病に感染し、そのまま潜伏した可能性もあります。その潜んでいた性病が、たまたま昨晩のセックスの後に発症したという可能性もゼロではありませんよね。
むしろ週1~2でセックスを定期的に楽しんでいる方の場合、かなり可能性としては高いとは思いませんか!?
クラミジア感染症や淋菌感染症なら2~3週間で何らかの症状がでるケースが多いものの、梅毒や尖圭コンジローマなどの性病となると潜伏したまま3カ月以上も何も症状が出ないケースがザラにあります。
もしいつものパートナー以外の相手と3カ月以内にセックス(オーラルもふくむ)されている場合、意外な相手から貰った性病が時間差で発症していることも疑ってみた方がいいかもしれません。
今の症状から疑わしい性病を特定してみよう
以下、症状から疑わしい性病を探しやすいように症状別の主要性病を一覧でまとめてみたので、アナタの症状に当てはまる性病があるか念のため確認してみてください。
特徴 | 症状 | |
---|---|---|
梅毒 | 主に粘膜の小さな傷から細菌が侵入HIVとの重複多し 男性間でのアナルセックスでの完成率高し |
約3週間程度で感染部位に米粒~小豆大の硬くて赤いしこりができる |
性器クラミジア | 男女とももっとも感染者の多い性感染症 感染者ダントツ一位 |
尿道の炎症により排尿痛、女性の場合は不正子宮出血や下腹部痛、性交痛 |
淋菌感染症 | ここ数年で男性に急増中 喉からの咽頭淋菌も急増中 |
尿道炎から強い排尿痛、尿道から黄色い膿、女性はおりもの増加、頻尿、排尿痛 |
尖圭コンジローマ | 性器周辺にとがったイボが密集してできる | 性器~肛門にかけて鶏のトサカやカリフラワーのような薄茶色のイボが集中してできる |
性器ヘルペス | 一度ウイルスに感染すると潜伏し続け体調により発症を繰り返す。比較的女性に多い | 陰茎、亀頭に水疱~潰瘍、女性の場合は外陰に水疱、破れると激しい痛みで発熱や排尿痛も |
トリコモナス膣炎 | トリコモナスという原虫が陰部に感染して発症、主に女性が感染 | 膣炎や外陰炎を引き起こし、悪臭をともなうおりものと強い痒み |
B型肝炎 | 主に血液感染が中心だが性行為によっても感染することも HIVとの重複多し |
全身の倦怠感、食欲不振、黄疸という症状が一般的、中には症状がほとんどみられない方も多い |
もし完全一致する性病が見つかった場合、素直に泌尿器系や婦人科、性病科を受診する、または自宅でコッソリ確認できる簡易検査キットで本当に感染しているかの確認だけは急いだ方がいいでしょう。
それ以前にずっと前から感染し、潜伏していた可能性も!!
前項では、先週、先々週に誰かとセックスを行った際、性病感染したものが時間差で発症した……というケース。
しかしながら!!!
もしかすると、先々週どころか遥か昔に性病感染していた可能性もあるんです!!
というのも、性病は感染すれば誰でも必ず症状がでるワケじゃありません。
たとえばクラミジア感染症の場合だと
クラミジア・トラコマティスという菌が引き起こす病気です。淋菌感染症と同様の感染部位ですが、潜伏期間は1~3週間ですが、男性の尿道炎でも症状は弱く、半数が気付かないまま保菌しています。より深部の精巣上体炎(陰嚢内容が腫れて痛くなる)で発症することもあります。女性でも7~8割が子宮頸管炎の状態では気付かず、腹膜炎症状で発症することも少なくありません。症状がないままに卵管癒着等が起こり不妊症の原因となることもあります。治療は深部感染に至っていなければ、抗菌薬の内服で治すことができますが、精巣上体炎や腹膜炎では、かなり長期の投薬が必要です。
引用 厚生労働省『オーラルセックス(口腔性交)による性感染症に関するQ&A』
と、女性の7~8割が初期の段階では自覚症状が乏しく自覚しません。
また淋菌感染症の場合も
淋菌という菌が引き起こす病気です。男性では尿道炎(尿の出始めの痛み、陰茎の尿道口からの黄色で粘い膿)、女性では子宮頸管炎(帯下増、約半数で無症状)が起こります。潜伏期間(感染機会から症状が出るまで)は2~7日ですが、女性では、自覚症状がないまま、骨盤腹膜炎で発症し、強い下腹部痛をきたすことがあります。更に上腹部まで感染が進展すると肝臓周囲炎を起こし、激烈な上腹部痛をきたします。治療には抗菌薬が用いられ、単回投与(注射)で尿道炎や子宮頸管炎は治る場合が多いのですが、腹膜炎になると入院治療が必要となる場合があります。
引用 厚生労働省『オーラルセックス(口腔性交)による性感染症に関するQ&A』
と自覚症状がないまま、深刻な状態まで気づかない方が多いのです。
また咽頭や口腔内に性病が感染したときの特徴として
特にオーラルセックスで、性器から口腔に感染した場合は無症状のことが多いので、自分が感染していることに気付かないままに、更に別の性交渉相手にオーラルセックスを介して性器に感染させてしまうことがあります。
引用 厚生労働省
扁桃炎や風邪の諸症状と勘違いしたまま、クラミジアや淋病が放置され、フェラやクンニをパートナーに行うことで拡散するパターンが非常に多いのです。
たとえば数か月前に最後にセックスし、昨晩久しぶりにセックスされた方だとしても、以前に感染したまま自覚症状に気づかなかっただけという可能性もわずかながらにあるかもしれません。
当ブログ恒例、みんなの性病体験談でも、元彼から感染したクラミジアを自覚症状が無かったため、今の彼氏にうつしちゃった体験談だったり、【彼氏からクラミジアだと告白!!】自覚症状が出ないため彼氏に告げられて発覚したクラミジア体験談など自覚症状でないため、被害を拡大させてしまった方も少なくないのでお気をつけください。
まとめ
今回、セックスの翌日に性病みたいな症状に見舞われ、不安がいっぱいな方にむけ
- セックスの翌日に発症する性病はない
- 昨日より前に感染していた性病が発症している可能性もある
をわかりやすく解説し、自覚症状が出ないケースの多い疑わしい性病もご紹介しました。
いずれにせよ、アナタの症状が何らかの性病によるものだった場合、恐らく昨晩アナタと関係をもったパートナーも高確率で性病に感染しているハズ。
まずは性病感染によるものか、クリニックまたは自宅で行う簡易検査キット等で確認し、陽性ならば即座にパートナーに事実を報告して一緒に治療を開始しましょう。