「ジムのマシントレーニングで筋トレしたら肉割れが!?」
肉割れがおこるシチュエーションもいろいろです。短期間での過激なダイエット、繰り返すリバウンド、妊娠による体型の変化などが主なシチュエーションです。
本記事ではそんな筋トレによる肉割れでお困りの女性(男性も)の不安を解消するべく
- なぜ筋トレすると肉割れ・妊娠線ができやすいの!?
- 今後も肉割れに注意しながら筋トレを続けるポイント
をわかりやすく解説します。
他の原因とちがって筋トレによる肉割れは、女性よりも男性の占める割合も多いです。今回は肉割れに悩める男性も必見ですよ。
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肥満や妊娠だけが肉割れの原因ではない
肉割れというと肥満気味の女性にできるもの。または妊娠~出産によって妊婦さんにできるもの…といったイメージがありますがそんな事はありません、肥満や妊娠以外の理由でも様々な原因によってできるものです。
肉割れにはできる条件が決まっているので、単純に条件が整ってしまえば女性に限らず男性でもできるものです。
例えば成長期に急激に身長が伸びた場合、筋トレによって短期間で肉体改造した場合等、肉割れの原因はいろいろ考えられます。
その肉割れができる条件は、簡単にいってしまえば 「短期間での体型変化と体重増加」と 「真皮層や皮下組織が断裂しやすい状態」の2つといわれています。
基本的にこの2つが満たされていれば、ちょっとした刺激によって簡単に肉割れは発生しますので注意しておきましょう。
筋肉のよる肉割れができやすいタイプ
さて筋肉による肉割れのできやすいタイプとはどういったタイプの方でしょうか?
もちろん過激な筋トレを避けることは大前提ですが、肉割れのできる条件を考えてみると以下のような体質・肌質の方は注意が必要かもしれません。
- 筋肉質タイプ
- タプタプ・ぽっちゃり体型タイプ
- 乾燥肌のタイプ
- マッチョな体型を目指しているタイプ
1.筋肉質タイプ
急速に筋肉が肥大してしまう事は肉割れのリスクが非常に高い状態です。筋肉質の方はちょっとした筋トレで簡単に筋肉が肥大し、マッチョな体型になる場合もあります。
言いかえればアウターマッスルの筋繊維が肥大しやすいタイプといえます。こういったタイプの方は高負荷のマシントレーニングを局所的に行えば二の腕や太もも、お尻周辺は簡単に肉割れが発生します。
肉割れを予防するには高負荷→低負荷、そしてセット数や回数を増やす方向でメニューを考えてみましょう。
もちろん時間をかけて筋肥大する分には肉割れは起きません。真皮層や皮下組織の伸縮できるペースでゆっくり筋肉を大きくすれば問題なく肉体改造も可能です。
2.タプタプ・ぽっちゃり体型タイプ
女性に肉割れが多いのは皮下脂肪が男性よりも多く厚みがある事が関係しています。皮下脂肪は皮下組織の大部分を構成する組織で、非常に張力に弱い裂けやすいのが特徴です。
つまり男性でも女性的な皮下脂肪の多いタイプ、いわゆるタプタプ・ぽっちゃり体型の方は肉割れができやすいといえるでしょう。
こういったタイプが筋トレを行なう場合、まずは筋肉をつける前に皮下脂肪の燃焼を意識した方がよいかもしれません。有酸素運動や遅筋、いわゆるインナーマッスルのトレーニングを中心に始めましょう。
脂肪を燃焼しエネルギーに変える遅筋(インナーマッスル)が発達することで皮下脂肪を徐々に減らすことができます。それだけ皮下組織も断裂しづらい状態になるはずです。
そもそもタプタプ・ぽっちゃり体型の方がそのまま、速筋をトレーニングして筋肥大してしまうとプロレスラー体型となって理想の体型とは違う結果になるケースもあります。自分の理想体型と相談して肉割れ予防も考えつつ行いましょう。
3.乾燥肌のタイプ
表皮が乾燥肌の方は、真皮層や皮下組織も乾燥している傾向があります。僅か0.5mmの表皮ですから、奥の真皮層や皮下組織でも水分が不足しているのは当然のことかもしれません。
真皮層や皮下組織は水分で潤った状態と乾燥した状態では伸縮性や弾力性、そして柔軟性もまったく異なります。古くなって劣化した風船に空気を入れれば途中で破裂するのと同じで、新品のような伸縮性や弾力性が必要です。
しっとり肌の方に比べ、乾燥肌の方は筋トレによって肉割れのできる確率が高いのは言うまでもないですね。
筋トレによって肉割れが心配な場合はしっかりと保湿して水分の蒸発を防いであげましょう。
4.マッチョな体型を目指しているタイプ
筋トレによって肉割れができてしまう多くの方はこのタイプかもしれません。
目標とする体型に憧れるあまり、短期間で効率よく速筋の筋肥大を目的としたトレーニングを行えば簡単に肉割れはできてしまいます。
もちろん筋繊維を太くしてマッチョな体型になることは問題ありません。問題は短期間で行なうことです。
伸びづらい真皮層や皮下組織は時間をかけてゆっくりと伸ばしてあげないと、どこかの段階で亀裂やヒビ割れを起こします。線状皮膚萎縮症や皮膚伸展線条といった症状は短期間での変化が原因です。
半年~1年といった長期的な視点で肉体改造トレーニングを行いましょう。
筋肉による肉割れができた場合の解消法
ここからは 「筋トレによって肉割れができてしまった…」という方のためにできてしまった肉割れの解消法についてお話しておきます
そこで最初に知っておいて欲しいことが 「肉割れは完治できない」ということ。
皮膚伸展線条、線状皮膚萎縮症とよばれる肉割れの症状は、現代の医学でも完全に消し去ることは不可能だといわれています。
しかし完璧には除去できないとはいえ、ちゃんとケアすれば十分に薄く目立たなくなりますので放置せずに何らかの肉割れケアは行っておきましょう。
基本的に肉割れケアと呼ばれる方法には2つあって以下のような方法が一般的です。
- 美容整形外科や皮膚科でのレーザー照射
- 保湿とマッサージによるセルフケア
1.美容整形外科や皮膚科でのレーザー照射
レーザー照射やラジオ波によって表皮のダメージを最小限に抑えつつ真皮層や皮下組織に熱刺激を与えるレーザー治療やサーマクールは相性が合えば非常に肉割れ解消効果が高いといわれています。
ただし、肌質によっては表皮に軽度の火傷ができたりと多少のリスクも伴う方法です。また費用がトータルで20万~と高額なため、現実としてはかなり本気の方しか利用できません。
しかし肉割れの部位や状態によっては十分に検討する価値のある治療法といえます。
2.保湿とマッサージによるセルフケア
おそらく肉割れのできた方の大部分がこちらのセルフケアからスタートすることでしょう。
費用的には肉割れ専用クリームやオイルを使ったところで数千円~数万円といった実費だけですから予算的には安くおさまるのが最大のメリットです。
しかし毎日(1日2回程度)、しっかりとマッサージしながら塗り込むには根気も必要です。飽きっぽい方や継続するのが苦手な方にはおすすめできない方法かもしれません。
しかし肉割れしやすい肌質を根本的に改善するため、肉割れ解消のみならず今後の肉割れ予防効果も大きいのがメリットといえます。
市場に出回っている多くの肉割れ専用商品が 「肉割れ予防」ですが、中にはできてしまった肉割れを解消するアフターケア・クリームも販売されています。そういったアフターケア・クリームを選んでおくのがポイントかもしれません。