風邪をひいたわけでもないのに長引く頭痛や微熱、倦怠感や排尿時の違和感……
『これってもしかして性病の初期症状? 数日前のセックスで感染しちゃったのかも…』
当ページでは、そんな頭痛や微熱など風邪の諸症状の原因が気になるアナタの知りたい
- 頭痛や微熱と性病の関係
- 風邪の諸症状と勘違いされやすい性病の症状
をわかりやすく解説しています。
さっそくの結論からお伝えしますと頭痛や微熱、怠さや肩こりなど、風邪の諸症状とよく似た性病の初期症状はけっこう多いです。
咽頭淋菌や咽頭クラミジアでも微熱がでやすく、HIVの初期症状も風邪の諸症状とよく似ています。また梅毒の場合、頭痛をともなう方も多く、風邪や単なる片頭痛と勘違いされる方も多いです。
クリニックや保健所まではちょっと…という方は、自宅でこっそり受ける簡易検査キットなんかも手軽でオススメ。気になる性病に絞って検査すれば最低限の費用でおさえることも可能ですよ。
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頭痛や発熱、悪寒が治らない!風邪の諸症状に酷似した性病(性感染症)とは?
性病(性感染症)の中には、痒みや痛みといった自覚症状が分かりにくく、初期症状が風邪の諸症状に酷似しているものが幾つかあります。
で、厄介なことに、この手の性病(性感染症)は風邪と勘違いされて発見が遅れたことで重症化します。
大切なパートナーにバレて面倒なことに発展する前に、しっかりと早期発見して治療しておきましょうね!
例えば・・・
- 基本的にセックスは生が好き、コンドームは極力使用したくない
- 幅広く特定多数のセックスパートナーがいる
- アナルセックスなど出血を伴うようなセックスも好きだ
といった方の場合、感染している可能性が高いことは言うまでもありません。
風邪薬を服用したがいつまでも症状が治まらない場合、まずは何らかの性病(性感染症)を疑ってみた方がいいでしょう。
自分はパートナーとしかセックスしてないから大丈夫という方もいるかもしれませんが、残念ながらそれだけで完璧に予防できるほど性病(性感染症)は甘いものではありません。
オーラルセックスが定着した現代は防ぎようがない!
先にも触れましたが、特定のパートナーとコンドームを着用してセックスを続けていても感染するときは簡単に感染します。
それが性感染症の怖い部分です。どちらか1人の過去の相手が自覚症状の無いキャリアだった場合、すでに感染しているケースもあります。
また運悪く日常生活において性器クラミジアや性器ヘルペス、トリコモナス膣炎に感染してしまっているケースもあります。
また最近では、以下のグラフのように挿入の前後に生フェラやクンリニングス、ディープキスというオーラルセックスが定番という方が一般的です。それだけに喉から感染しているケースも急増しています。
たった1回のフェラチオから咽頭クラミジアに感染し、自覚症状の無いままクラミジアが性器にうつり、今度は相手の性器に直接感染・・・と縦横無尽に性病(性感染症)は拡散されます。
見逃しがちな頭痛や発熱を伴う性病(性感染症)だけに、万が一の事態に備えて原因や対処法を知っておいて下さい。
頭痛?発熱?喉の違和感?具体的な症状と疑わしい性病(性感染症)
もし原因不明の頭痛や微熱といった風邪の諸症状が長引く場合、まずは自分ご自分の症状をしっかりと把握することが先決です。
以下の性病(性感染症)だけではありませんが、頭痛や発熱、喉の違和感をともなう代表的な性病。
そして感染率の高いものや感染しても気づきにくいタイプをいくつかピックアップしておきますのでご参考に!
微熱が続く場合、HIVか咽頭クラミジア、咽頭淋菌の可能性も
HIVの症状の主な特徴は、一時的にインフルエンザのような症状が出てくること。
感染してから2週間から1ヶ月後に、発熱や後の痛みリンパの腫れといった風邪の諸症状に似たような症状が現れ、やがて収まります。
たいていの感染者の方は、ここで治ったと誤解します。実際には治ったどころかステージが進んだだけの話です。ご注意下さい
基本的に性病(性感染症)の原因となる病原体やウイルスに合った薬を服用しないことには自然治癒などありえません。
姿は潜めているものの、病原体やウイルスは体内で次の活動期に備えて増殖中です。症状は回復したようにみえてもが徐々にウィルスが免疫機能を破壊していきます。
結果、体内でウィルスが増殖することで次第に免疫力が低下し、さまざまな病気に感染するようになります。
こちらのページにも詳しくまとめているので参考になるかと思います。
HIVに感染している場合、エイズ発症まで約10年の潜伏期間
ちなみにHIVに感染してからエイズが発症するまでは、個人差もありますが数年から10年前後とされています。
もちろんこの間にHIVの対策をしないままセックスを続ければいうまでもなく他人を感染させます。ご注意ください。
そう簡単にHIVに感染することなどないはずだ、とお考えの方も多いようですが国内でもキャリアの方は増えています。
万が一の事態に備えて予防することはもちろん、頭痛や発熱が続く場合はいちどクリニックや保健所、検査キットで検査されることをおすすめします。
微熱と喉の違和感をともなう性感染症
また頭痛や微熱だけでなく、喉の腫れや飲食時の違和感がみられる場合は、大抵は咽頭クラミジアか咽頭淋菌の2つに絞られます。
もし頭痛・微熱だけでおさまらず、喉の痛みや扁桃炎に似た症状が強い場合、以下のページも続けてご覧ください。
先ほどのオーラルセックスについての実態のグラフを見ていただければわかりますが、~30代までの若い世代ほど生でのフェラやクンリニングスが定着しています。
それだけに今後は性器から感染する性病(性感染症)以上に喉の粘膜経由も要注意といえるかもしれませんね。
どちらも頭痛や微熱、喉の違和感といった風邪の諸症状に似ているため、感染しても気づきにくく自覚しにくいのが特徴。
もし頭痛や微熱、喉の違和感を感じたタイミングが最後のセックスから1週間程度・・・という場合、セックス又はオーラルセックスで感染した可能性が濃厚です。
いずれにせよパートナーもまず間違いなく感染しています。
放置しておけば女性であれば不妊症など深刻な状況になるケースも。早急に2人揃って検査されることをお勧めします。
咽頭クラミジア
扁桃炎のように喉が腫れて痛みが生じ、初期症状では風邪と見分けがつきません。
人によっては一時的に高熱が出るケースもあるので、実際に風邪と勘違いされるケースが大半です。
感染経路は主にコンドームを着用しないフェラチオやクンニリングスといったオーラルセックスやディープキス。
このように感染経路がオーラル中心ということもあり、近年、若い世代を中心に爆発的に増えています。
以下のグラフを見ていただければ一目瞭然ですが、全体としては減少傾向にはなりますが、性感染症の中でも断トツの報告者数は変わりません。
性器そのものには感染していないケースもありますが、放置していればそのうち病原体は移動して喉→性器へと感染します。感染力も強いので周囲に感染させる前に治療を開始してください。
因みにクラミジアの特長はこちら。
感染経路 | セックス、オーラル以外、アナルや尿を使うプレイも可能性あり |
---|---|
特徴 | 男女とももっとも感染者の多い性感染症 感染者ダントツ一位 |
潜伏期間 | 1~4週間 |
症状 | 尿道の炎症により排尿痛、女性の場合は不正子宮出血や下腹部痛、性交痛 |
治療法と治療期間 | 抗生物質の服用あるいは注射により2週間ほどで治療可能 |
上記にピンときた方は、合わせてこちらもご覧ください。
咽頭淋菌
淋病というと性器に感染するのが一般的ですが、生フェラやクンリニングスによって喉に感染するケースもあります。
症状は咽頭クラミジアに似ているものの、淋菌が喉に感染した場合、頭痛や微熱だけでなく倦怠感といった症状も現れるのが特徴です。
以下は咽頭淋菌だけでなく淋菌感染症の全体の感染者の報告数の推移です。厚生労働省のデータをもとにグラフにしたので参考までに貼っておきます。
男女ともに停滞~微妙に下降という状況のようですが、そもそも男性のように症状がわかりやすい女性の淋病や咽頭淋菌については自覚症状が少ないのが特徴。
そのために受診されていない方、治療されていない方が相当数いるはずです。淋菌感染症の特長は以下になります。
感染経路 | セックス、オーラル以外、アナルや尿を使うプレイも可能性あり
分泌液の付着した手で目をこすることで結膜炎になるケースもあり |
---|---|
特徴 | ここ数年で男性に急増中 喉からの咽頭淋菌も急増中 |
潜伏期間 | 2日~1週間 |
症状 | 尿道炎から強い排尿痛、尿道から黄色い膿、女性はおりもの増加、頻尿、排尿痛 |
治療法と治療期間 | 治療は抗生物質の服用で、1週間程度で治療可能(症状によっては数週間のケースもあり) |
とくにパートナーとのセックスの流れで必ずフェラチオを取り入れている女性の場合、いつ感染しても不思議じゃない・・・と頭に入れておきましょう。
咽頭クラミジアも咽頭淋菌も治療は比較的容易にできる・・・だから早期発見!
どちらも性器に感染した場合より発見されづらく治療に長期間を要します。
いずれにせよしっかりと抗生剤を服用することで完治できますので早めに検査、治療を始めておきましょう。
頭痛を伴う性病、梅毒!
頭痛をともなう性病の中でも、最も注意してもらいたいのが梅毒です。
梅毒は梅毒トレポネーマという病原菌により感染することで発症する性病(性感染症)で日本でも古くから有名な性病の1つですね。
以前までは不治の病と言われていましたが、今でも効果の高い抗生物質が登場しているため、早期に発見できれば確実に完治できます。
そんな「治療すれば完治できる性病(性感染症)」という立ち位置になったことが油断を招いたのか、残念ながらここ数年では確実に増加傾向にあります。
上のグラフのように男女とも劇的に増え続けているわけですが、女性の場合においては2010年度に124例だった報告数が2015年には約5倍の574例と急増中です。
もちろん発覚していない方も多いでしょうし、報告漏れという例もあるでしょう。
この辺りは厚生労働省も深刻に受け止めているようで、梅毒の予防や対策には各方面で手を尽くしているようですね。不安や疑問がある方は以下のページをお勧めします。
梅毒の感染経路といえば、本番のセックスはもちろん、挿入の前後に行う生フェラやクンニリングスといったオーラルセックス、または感染者とディープキスをした場合に口腔内の粘膜から感染するケースもあります。
コンドーム着用してフェラしてるから大丈夫!?
もちろん予防としては、コンドームを着用することである程度は防げます。ただ現実的にデータをみるかぎり、コンドームを着用しない男子、したくない男子が大半なのは以下のグラフの通りです。
またコンドーム着用に協力的な男子だとしても、オーラルセックスともなればもろに口腔内の粘膜が密着します。よってコンドームも完璧に予防できるほど万能とはいえません。
とくにコンドームに着用方法の雑な男性やしっかりと根本まで着用していない男性の場合、コンドームに覆われていない竿の部分からも普通に感染しやすいのでご注意ください。
以下を参考に着用方法が怪しい男子の場合、女性の方からダメ出しする勇気も必要かと思います。
そもそもコンドームの有無にかかわらずオーラルは梅毒が感染しやすいルート・・・というのことを覚悟しておきましょう。
もちろん特定のパートナーとのセックスで、愛情表現やサービスという意味でオーラルセックスそのものは否定はしません。ただそれなりのリスクがある・・・ことは覚悟のうえ行ってください。
梅毒の症状
梅毒の症状は、感染後3週間から3ヶ月程度で患部に小さな硬いしこりができます。
この硬いしこりは自然に消えるケースが大半ですが、実は病原体は以内で広がっています。徐々に体を蝕んでいくので用心してください。
そして一定期間が経過すると、リンパ節を腫れさせたり微熱が頻発します。同時に手足に特徴的な赤い発疹ができることもあります。この辺りまで進むとかなり深刻な状態でもあります。
頭痛や微熱の原因が梅毒であるという可能性は低いかと思いますが、念のため気になる方は早めの性病検査を行った方が良いでしょう。
梅毒の症状や原因、感染経路や検査、治療や予防については以下のページに詳しくまとめています。よろしければ参考にしてみて下さい。
風邪薬で頭痛や微熱が治らない場合、念のため性病検査を!
以上、頭痛や微熱、悪寒や喉の痛みが長引くとき、疑わしい性病(性感染症)をご紹介してきました。
これらの性病は・・・
- 不特定多数のパートナーと頻繁にセックスしている
- アナルセックスのような少々アブノーマルなセックスが好きだ
- 基本的にコンドームが使用しない!挿入もフェラも絶対に生!
という方だけが感染するものではありません。
特定のパートナーとだけ、しっかりとコンドームを着用したセックスを続けていても、予想もできない感染ルートでうつるものです。
単なる風邪の初期症状と決めつけた結果、HIVや梅毒といった深刻な性病の治療が遅れてしまえば、女性なら不妊症だったり、時には脳や心臓にも深刻なダメージを与えます。
何より大切なパートナーを性病(性感染症)に感染させないためにも、しっかりと検査して、自分が安全だと確認してからセックスに励んでください。
頭痛や微熱で性病(性感染症)検査なんて大袈裟かも・・・という方は
中には
「頭痛や微熱、喉の痛みといった症状で泌尿器科や産婦人科を受診するのはちょっとなぁ・・・」
という方もいますね。
そんな方は自宅で簡単に実施できる性病検査キットでも構いません。
すぐにウェブで結果を確認できるので、仕事の都合をつけてクリニックに出向くよりも便利かもしれませんね。
いずれにせよ、せっかく治療したところで、パートナーが感染していればかならず相手から戻ってくる・・・いわゆるピンポン感染もあります。
なので特定のパートナーのいる方は、かならず二人揃って受けること!
もしかしたら・・・と不安な気持ちではセックスにも集中できません。逆に検査を受けてお二人とも陰性が確認できればいつもよりセックスも盛り上がり激しくなるはず。
以下の郵送タイプの簡易検査キットなら、二人で利用すればさらにお得な料金で検査可能。
今後のセックスライフを充実されるためにも、まず検査を受け、お互い安心した上でガンガンやりまくりまってくださいね!
【追記】性病検査で陰性だった場合、こんな微熱の原因も・・・
先に述べたように、怪しい相手とのセックス、感染につながりやすいプレーを日常的に行っている場合、頭痛や微熱の原因は性病と考えるのが妥当です。
とはいえ頭痛や微熱の原因はさまざま・・・性病検査の結果、陰性だったという方もいるかと思います。
そんな場合、おもな理由として考えられるのは・・・
- 日常生活のストレス
- 更年期や自律神経失調症
の2つではないでしょうか。
37.5度程度の微熱が続く場合、何らかの特定の疾患ではなく、単純に毎日の生活におけるストレスが原因で引き起こされていることも。
ハードワークや睡眠不足、家庭内や職場でのプレッシャー・・・これらのストレスが無意識に自律神経に影響を与え、発汗や呼吸のバランスを乱している可能性もあるでしょう。
まずはストレスを発散し、たっぷり眠ってリフレッシュ!ストレスを溜め込まない生活を心がけてください。もちろん性病なのでは・・・?と不安な気持ちも一種のストレスです。不安なら検査を行い解消しておきましょう。
自律神経を整えるためにマッサージ等もおすすめですよ!
更年期や自律神経失調症
また40代後半~50代の女性の場合、その微熱は更年期障害が原因かも。
先ほどご説明した自律神経が乱れることで、卵巣機能が低下してホルモンバランスが崩れ、更年期障害を引き起こしている可能性もあるでしょう。
更年期障害の主な特徴のひとつに、ホットフラッシュ(のぼせ)や微熱が続く・・・というものもあります、要注意!
いずれにせよ、性病検査で陰性にもかかわらず依然として微熱や頭痛が続く場合、大きな疾患でなくとも、放置すれば深刻な症状を招くことも。
かかりつけのドクターに相談されることをおすすめします。