数ある性病の中には、適切な治療でしっかり完治できるものもあれば、体内に潜み続けて体調が悪く免疫機能が低下したタイミングで再発するものもあります。
そんな再発タイプの中でも若い男女のセックスで感染しやすいのが……
- 性器ヘルペス
- カンジダ
今回、当ブログに寄せられた性病体験談の方は、過去にカンジダ膣炎を経験したこともあり、今回もカンジダだろうと対処が遅れ性器ヘルペスが悪化したとのこと。
どちらも過労や疲労など免疫機能が低下したときを狙って再発するので、過労や疲労、生理の際に体長を崩しやすい方は、念のため早めに検査だけでも心がけておきましょう。
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【免疫力が低下すると危険!!】カンジダと思い込んで放置したら性器ヘルペスだった女性の性病体験談
大阪府に住む20代女性です。
ある日おまたに痒みを感じていましたが、生理前などの免疫が弱くなっている時や、ストレスが溜まっている時に、よくカンジダになっていたので、気にしてませんでした。
早く治らないかなと思いつつ夜眠りにつき、夜中にトイレに行くと排泄するときに激痛が伴い、痛すぎて完全に排泄できず、何度もトイレに行っては出し切った気持ちになり眠りにつき、また目を覚ます…と何度も繰り返しました。
次の日、ちょうどG.W.初日で病院は休診、どうすることも出来ず、ネットで調べて痛み対策を取りましたが、痛みは治まらず2日過ごしました。
G.W.で4連休でしたが、土曜日診察をしており、病院に駆け込み診察をしてもらうと、性器ヘルペスと言われました。
私の疲労が重なり疲れからくるものだったようです。
飲み薬と塗り薬を処方してもらい、薬を飲み始めて3日で痛みがマシになってきました。
5日目には痛みはほぼ0になっていましたが、飲み薬は飲みきり、病院に行って診察してもらってから塗り薬をやめました。
激痛で悶えて身体が震えるのを感じましたが、痒みが出た時点で病院に行けば良かったなと思いました。
特に長期休暇などの前日は、何かあればすぐ病院へ行くべきだったなと後悔しています。
自分の身体の疲れから性病になることもあるので、性器に異変があればすぐ病院に行くのがいいと思います。
カンジダ膣炎の症状と特徴
今回、すでに何度かカンジダ膣炎をご経験された方のため、性器ヘルペスに気づかずカンジダと誤解されていたのが最大のポイント。
因みに女性の5人に1人が経験するというカンジダ膣炎、女性の場合……
- 膣および周辺の激しい痒み
- 白い酒粕のようなおりもの、または粘度の高いおりもの
- 膣のヒリヒリ感や灼熱感・過敏
- 外陰部(びらびら)周辺の発疹
- 排尿痛・排尿時の違和感
- セックス時の痛み(性交痛)
というのが主な症状。
また運悪くカンジダ膣炎を発症された女性とセックスすることで男性に感染すると……
- 亀頭部の痒みやただれ、亀頭周辺に白いカスが付着する
- 亀頭に小さな水泡がいくつもできる
- 排尿痛、排尿時の違和感、尿道炎に近い症状
こういった症状がみられます。
基本、クラミジア感染や淋病感染と似ているため初期症状では見分けにくいため、どの性病なのか特定するにはクリニックまたは簡易検査キットでの検査が必要となります。
カンジダが発覚した場合の禁止事項とは!?
また簡易検査キット等でカンジダ感染が確認された場合……
- 発症中は挿入をともなうセックスはもちろん、フェラやクンニもNG
- 膣カンジダが落ち着くまで自分専用のタオルを
- 外陰部の痒みが強いからといって掻き崩さないこと
- 入浴時に外陰部を石鹸でゴシゴシと強く洗いすぎないこと(ぬるま湯だけ)
- おりものシートはコマメに交換
- タイツやストッキングは避ける
男女問わず周囲の方に拡散しないためにも、またご自分のカンジダの症状を悪化させないためにも、上記の禁止事項をかならず守って治療に専念してください。
またカンジダの症状や感染経路については当ブログで以前に特集しましたので、そちらをご覧ください。
性器ヘルペスの症状と特徴
では今回の体験談の女性がいつものカンジダと勘違いしてしまった性器ヘルペスとは、いったいどんな症状なのでしょうか!?
主な特徴や症状、潜伏期間や治療方法はこちらです。
感染経路 | 性器ヘルペス感染者とのセックス、オーラル(ただし6割は症状が出ない) |
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特徴 | 単純ヘルペスウィルスによって引き起こされるウィルス感染症で陰茎や外陰周辺のむず痒さ、赤いブツブツを伴う |
潜伏期間 | 3日~7日間 |
症状 | 陰部周辺に赤いぶつぶつ 水泡(水ぶくれ)が破れて強い痛みが生じる 太もものリンパ節に強い痛みが生じる |
治療法と治療期間 | 抗ヘルペスウィルス薬の服用や点滴のより約3週間程度で症状は落ち着く(ただし重症の場合は入院の場合もあり) |
ちなみに当ブログでは性器ヘルペスについても過去に書きました。
ここでは、
- セックスやフェラ、クンリニングスといったオーラルで簡単に感染する
- いったん性器ヘルペスに感染すると、症状はおさまるものの、ずっと持続感染し続ける
のが性器ヘルペスの最大の特徴で、初期症状の中でも
ちんちん(またはビラビラ周辺)に赤いブツブツや水ぶくれができて痛痒い!
この部分が性器ヘルペスの一番の特徴だと書きました。
また国内の性病全体の中でも……
とダントツに多いクラミジア感染に次いで、淋菌感染症とならび同率二位という性病だともお伝えしました。
再発という面ではカンジダ膣炎と性器ヘルペスに共通している!!
性病としてはまったく別物の二つですが、じつは発症するパターンとしては非常によく似ている部分もあります。
それが……
一度感染した場合、症状がおさまったところで完全に治ることはなく、体内に潜んでいる病原体は免疫力が低下したタイミングで一気に活発化して暴れだす
ということ。
カンジダではカンジダ真菌という常在菌。性器ヘルペスの場合はヘルペスウイルス。原因は違えども、これらが免疫機能が低下するタイミングをつねに狙って潜んでいることをお忘れなく。
カンジダ真菌やヘルペスウィルスが暴れ出さないよう、ストレス管理や体調管理を行うことが何よりの予防策なのは言うまでもありません。
とくに性器ヘルペスの場合、発症はおさえられても体内に潜んでいるため
- 過去に感染した場合、症状に関係なくできるだけコンドームを着用する
- 唇周辺に違和感や熱っぽさといったヘルペスの兆候がみられる場合、フェラチオやクンニリングスは控える
これら部分を徹底しましょう。
まとめ
以上、すでにカンジダ膣炎の経験者による性器ヘルペスの体験談でした。
本人も体感談の中で後悔されておりましたが、
特に長期休暇などの前日は、何かあればすぐ病院へ行くべきだったなと後悔しています。
自分の身体の疲れから性病になることもあるので、性器に異変があればすぐ病院に行くのがいいと思います。
陰部の痒み・排尿時の違和感・おりものの異常……など性器に何らかの異変があるときは、1日でも早くクリニックを受診すること。とくに長期休暇などでクリニックの診察ができないのが予想できる際は念のため受診しておきましょう。
もし婦人科や泌尿器科の受診がハードルが高いなら、自宅でこっそり行う簡易検査キットでも構いません。数日以内にはWEBで検査結果を知ることができます。放置せず必ずアクションを起こすようにしてくださいね!