当ブログの人気カテゴリーの1つ『みんなの性病体験談』、その中でもダントツに多く登場している性病といえば膣カンジダ(またはカンジダ膣炎)。
先日も【カンジダが痒い!!】フルコナゾールで2週間かけて治療した女性のカンジダ体験談だったり、【陰部の痒みと大量のおりもの!!】浮気だと告げずに彼氏とカンジダ治療した女性の体験談などこれまで数多くのカンジダ体験談がよせられました。
そんな中、今回も20代の頃に二人仲良く感染してしまったたカンジダ膣炎の体験談が届きましたのでご紹介したいと思います。
例によって最初は薬局で市販薬を購入したものの、途中から慌てて泌尿器科に駆け込んだとのこと。どう発覚してどのように治療が行われたのでしょうか…一部始終をご覧ください。
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薬局の薬なんかじゃ効かない!彼氏と泌尿器科を受診したカンジダ体験談
50代の女性です。自分が20代の頃になった性病の体験をお話ししましょう。
性病の中でもとりわけ数が多いのがカンジダとかクラミジアというものです。私が体験したのはカンジダのほうで、これは性器のまわりがとても痒くなる病気です。
感染経路は当時付き合っていた彼氏からでした。当時はまだ付き合い始めで、おもに彼のアパートでsexをすることが多かったです。
でも、20代の独身男性だったので部屋は大変汚れていて、荷物が散らかった上で行為に及ぶこともありました。
異変に気がついたのは、1ヶ月くらい経った頃からです。どうにもあの部分の痒みが強く、最初は薬局でラナケインというその部分専用の痒み止めを買って塗っていました。そのうち彼のほうも同じ症状があることに気付き、2人で一緒に泌尿器科を受診しました。
これは薬局の薬に頼るよりも正しい判断だったと思います。医師の処方による薬を2人で同時に服用したため、症状は1週間ほどで完全に消えました。
性病はどちらか片方だけ治療をしても、パートナーが菌を保持しているとまたうつってしまいなかなか完治しないと聞いていました。また完治しているように見えても、じつは菌そのものは膣の中で10年、20年と生き続けるとも。
その後、私は当時の彼とは別の男性と結婚し、妊娠・出産を経て50代になっていますが、痒みのような症状はまったく再発していません。やはり早期の対応がよかったのだと思います。
こんな症状だとカンジダかも!? 男性と女性がカンジダ感染した際の具体的な様子
そもそも体内に存在する常在菌であるカンジダ真菌が異常繁殖することで、膣内の細菌のバランスを崩し膣炎を引き起こすというカンジダ膣炎。
当ブログでは過去にもカンジダ膣炎について詳しく紹介しました。
ここではカンジダの症状を男女別で解説しました。
一部を抜粋すると女性がカンジダを発症すると……
- 膣および周辺の激しい痒み
- 白い酒粕のようなおりもの、または粘度の高いおりもの
- 膣のヒリヒリ感や灼熱感・過敏
- 外陰部(びらびら)周辺の発疹
- 排尿痛・排尿時の違和感
- セックス時の痛み(性交痛)
という症状が特徴で、
男性がカンジダに感染すると……
- 亀頭部の痒みやただれ、亀頭周辺に白いカスが付着する
- 亀頭に小さな水泡がいくつもできる
- 排尿痛、排尿時の違和感、尿道炎に近い症状
これらの症状が特長的だとお伝えしました。男女問わずチーズや酒粕状のカスやおりものが生じるのは一緒。
なんと5人に1人が感染! 再発率70%!
またクラミジアや淋菌感染症とならび超メジャーな病気で
このように全女性の約2割の方が経験し、一度感染すると約7割の方が再発することもお伝えしました。
何が原因でカンジダが発症するの!?
今度はカンジダの原因について見てみましょう。
それについては以下、佐藤製薬の公式ページでわかりやすく解説されていましたのでご覧ください。
妊娠などによるホルモンバランスの変化、ストレスや糖尿病、ステロイドの使用による免疫力の低下、抗生物質の使用による常在菌バランスの変化、高温多湿などの環境の変化などで腟内のpHが変化してカンジダが腟内で大量増殖してしまうことにより、腟カンジダが発症します。
その他、糖尿病、ステロイド剤を使用、性的接触によるカンジダ感染、ガードルなどのしめつけの強い下着・陰部を石鹸で洗いすぎた場合(腟内の環境バランスの崩れ)などもカンジダを発症させます。
つまり妊娠や出産、抗生物質の使用、疲労、ストレスなど免疫力が低下する環境、または締め付けたり高温多湿な環境がカンジダ発症の一番の原因となります。
つまり一般的な性病のクラミジアや淋菌感染症、尖圭コンジローマなどとはタイプの異なり、セックス・オーラルセックス以外でも普通に発症する可能性の高い性病となります。
やっぱりカンジダだった!! 治療の進め方
では検査の結果、カンジダが発覚した場合、具体的にどんな治療が進められるのでしょうか!?
これについては先日、【カンジダが痒い!!】フルコナゾールで2週間かけて治療した女性のカンジダ体験談という体験談でもご紹介しましたが、
腟カンジダと診断された場合抗真菌薬の腟錠等で治療します。カンジダ菌は、水虫の原因菌などと同じ真菌で、治療には抗真菌薬を用います。カンジダ菌には抗真菌剤であるクロトリマゾールなどが使用され、治療期間は6日間を目安としています
出典 佐藤製薬 膣カンジダの治療
抗真菌薬を1週間程度つかうことでカンジダの症状はほぼほぼ改善されます(もちろん完治したワケではありません)
性器ヘルペスと一緒で再発注意!! カンジダを再発させないために
抗真菌薬により比較的かんたんに改善できる膣カンジダですが再発率の高い疾患です。なので重要なのは『再発させないこと』。
一度でもカンジダ経験のある方は……
- 発症中は挿入をともなうセックスはもちろん、フェラやクンニもNG
- 膣カンジダが落ち着くまで自分専用のタオルを
- 外陰部の痒みが強いからといって掻き崩さないこと
- 入浴時に外陰部を石鹸でゴシゴシと強く洗いすぎないこと(ぬるま湯だけ)
- おりものシートはコマメに交換
- タイツやストッキングは避ける
最低限、上記のポイントに注意しておきましょう。また最悪カンジダが再発した場合、市販薬のエンペシドLなどカンジダ再発治療薬などもあります。治療薬またはクリニックを受診ください。
まとめ
今回、なんとかギリギリの段階で泌尿器科に駆け込み、適切な治療により改善されたカンジダ体験談をご紹介しました。
いやぁ、途中に『ラナケイン』で治療を…という部分でゾッとされた方も多かったのではないでしょうか。
中にはクリニックを受診する時間がない、恥ずかしい、お金が無い……など薬局の薬でどうにかしようと試みる方もいますが、当ブログの性病体験談でも薬局の薬で治った方はいません!!かならず泌尿器科または婦人科、性病科クリニック等で適切な治療を行ってください。
また性病の感染が微妙な段階でクリニックは……という場合、自宅でこっそりと検査して結果がわかる簡易検査キットでも構いません。
とにかく
と思ったら1日も早い段階で感染の有無をご確認ください。大切なパートナーを守る上でも肝に銘じておきましょう!