性病によって症状も違えば、症状の出方も人それぞれ。ハッキリと性病らしき症状のある人もいれば、感染したまま症状の出ない方もいます。
そのため、カンジダと勘違いして治療が遅れた旦那に貰ったクラミジア体験談の方のように、間違った性病と決めつけて治療されてしまう方も意外と多いです。
ちなみに今回の投稿者さまもそんな一人。
病院でカンジダと診断されたものの、明らかにカンジダとは違う症状で不安を感じつつ様子をみていたら、瞬く間に症状が悪化して、最後は車の運転ができないほどに……!
一体、彼女が感染した性病は何だったのか!? 治療にどれだけの費用や期間がかかったのか!? 詳しくみていきましょう!
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やっぱりカンジダじゃなかった!! じつはヘルペス感染症だった女性の治療経験談
以下、当ブログに寄せられた性病体験談を原文のまま掲載いたします。
私は性器ヘルペスに罹ってしまいました。
当時は26歳でした。2人目の子供が1歳でとても多忙で寝不足だった頃でした。始まりの症状は何だか性器の辺りがモソモソする感じで痒くはなかったです。
元々私は何かあったらすぐに病院に行くので、すぐに病院に行きました。しかし見た目は何ともなっておらず先生も「カンジダかなぁ」とおっしゃっていました。
カンジダの塗り薬と膣剤を入れてもらいました。しかしカンジダにもなった事がある私はこれは絶対にカンジダではないと直感しました。
翌日になると性器はモソモソからピリピリとした症状になりました。
ネットで検索するとピリピリするのは性器ヘルペスだとありました。潰瘍になるという症状が書いてあったので性器を見てみると何ともないのでその日は様子を見ました。しかし翌日になったら一気に悪化をして正に潰瘍になり性器は真っ赤に皮膚がただれていました。
痛くて痛くて、尿をしようものなら染みて涙が出る程でした。病院にすぐ行きましたが、車を運転するのも座るので非常に痛かったです。性器辺りはもちろんですが腰やお尻に何か触れるだけで性器ヘルペスに響いて激痛でした。
病院で診察してもらうとやはり性器ヘルペスでした。外来で点滴を打ちました。
この点滴が曲者でして入院だと保険が適用でしたが外来だと実費で確か五千円〜7千円かかりました。
私はその点滴を5日間続けて打ちましたが、一回受けただけで痛みが格段に変わりました。3回打つ頃には性器の潰瘍も良くなり出しました。
性器ヘルペスは初発だと発熱がある人が多いみたいですが私は熱は全く出ませんでした。
そして感染経路も性交渉ではなく疲れで出たようです。私は5日間の通院で完治しましたが、同じく外来で点滴を打っていた別の方は10日程打っても全く良くならないと嘆いていました。
酷くなってから来院されたみたいでした。
性器ヘルペスは放置しても酷くなるし通院に時間もお金もかかるので早急に病院に行くと早く治りますよ。
性病の症状を自覚しつつも、放置してしまう方が多い中、今回の投稿者さまは早めに病院を受診。
しかし早めの受信が仇となり、性病を特定できずヘルペスじゃなくカンジダと診断されてしまったとのこと。とりあえずは完治されたようで何よりです。再発するケースも多いので体調管理は気を抜かずに!!
【カンジダと間違われた!!】カンジダ・性器ヘルペスってどんな性病!?
今回、早めの段階で病院を受診された投稿者さま、
見た目は何ともなっておらず先生も「カンジダかなぁ」とおっしゃっていました。
カンジダの塗り薬と膣剤を入れてもらいました。
と病院の先生は膣カンジダと診断されたとのこと。
カンジダの特徴
因みに膣カンジダについては、【ビラビラがかゆい!】外陰部・おりものが臭い!膣カンジダの症状と治療まとめで詳しく解説していきますが、
という女性の5人に1人が発症する疾患で、かつ7割の人が過労やストレス、睡眠不足、体調不良、生理の前後などが原因で再発する厄介な疾患。
カンジダを引き起こす原因はセックスによるものだけじゃなく
妊娠などによるホルモンバランスの変化、ストレスや糖尿病、ステロイドの使用による免疫力の低下、抗生物質の使用による常在菌バランスの変化、高温多湿などの環境の変化などで腟内のpHが変化してカンジダが腟内で大量増殖してしまうことにより、腟カンジダが発症します。
その他、糖尿病、ステロイド剤を使用、性的接触によるカンジダ感染、ガードルなどのしめつけの強い下着・陰部を石鹸で洗いすぎた場合(腟内の環境バランスの崩れ)などもカンジダを発症させます。
など様々な原因があるのも他の性病と違う部分です。
当ブログ性病体験談でも、【膣カンジダ発症!!】1週間ほど我慢して限界に達した女性の体験談や、【彼氏のカンジダが感染!?】下着に白いチーズのようなモノが!!慌てて産婦人科を受診したカンジダ体験談など多くの体験談が寄せられているのでぜひご覧ください。
性器ヘルペスの特徴
投稿者さまの場合も
しかし翌日になったら一気に悪化をして正に潰瘍になり性器は真っ赤に皮膚がただれていました。
痛くて痛くて、尿をしようものなら染みて涙が出る程でした。
と激しい痛みで車の運転ができないレベルだったそうですが、性病の中でもかなりキツめの症状なのがヘルペスの特徴。
因みに性器ヘルペスについて、【ちんちん・膣にブツブツや水ぶくれ】性器ヘルペスの症状や感染経路と治療手順でもご紹介しました。
ここでは
初感染では、感染後3~7日の潜伏期の後に外陰部に小水疱又は浅い潰瘍性病変が数個ないし集簇的に出現する。発熱などの全身症状を伴うことが多い。2~4週間で自然に治癒するが、治癒後も月経、性交その他の刺激が誘因となって、再発を繰り返す。
出典 厚生労働省『性器ヘルペスウイルス感染症』
と、男性だと亀頭や包皮、女性だと陰唇を中心に水疱・潰瘍・激しい痛みをもたらす性病だとお伝えしましたが、今回の投稿者さまの症状はまさにヘルペス感染症そのものですね。
性器ヘルペスの主な感染経路
セックス以外の原因で発症するケースの多い膣カンジダとくらべ、性器ヘルペスはどのように感染するのでしょうか!?
以下、性器ヘルペスの感染経路をふくめ、性器ヘルペスの情報を一覧でまとめたのでご覧ください。
感染経路 | 性器ヘルペス感染者とのセックス、オーラル(ただし6割は症状が出ない) |
---|---|
特徴 | 単純ヘルペスウィルスによって引き起こされるウィルス感染症で陰茎や外陰周辺のむず痒さ、赤いブツブツを伴う |
潜伏期間 | 3日~7日間 |
症状 | 陰部周辺に赤いぶつぶつ 水泡(水ぶくれ)が破れて強い痛みが生じる 太もものリンパ節に強い痛みが生じる |
治療法と治療期間 | 抗ヘルペスウィルス薬の服用や点滴のより約3週間程度で症状は落ち着く(ただし重症の場合は入院の場合もあり) |
ご覧のように、感染経路としては、基本、セックス、フェラ、クンニといった粘膜と粘膜の接触以外には感染しません。
十中八九、セックスで感染し、高確率でパートナーさんも性器ヘルペスに感染しているハズです。
性器ヘルペスと間違われやすい性病一覧
今回、まさかの病院で膣カンジダと診断されてしまった投稿者さまですが、じつは初期段階だと性器ヘルペスに気づかずに他の性病と間違われるパターンも意外と多いんです。
とくに水泡のできる前の段階、『陰部の痒み』だけがみられる場合、以下の性病と症状が間違われやすいのでご注意下さい
性感染症の種類 | 痒みのレベル | 特徴と危険度 |
---|---|---|
カンジダ症 | 弱~強レベル(個人差がある) | 痒みとともに白くポロポロとしたヨーグルトや豆腐のカスのようなおりものが増える 性器から肛門にかけての周辺で我慢できないほどの痒みのケースも |
トリコモナス膣炎 | 中~強レベル | トリコモナスという原虫が陰部に感染して発症、膣炎や外陰炎を引き起こし、悪臭をともなうおりものと強い痒み |
尖圭コンジローム | 弱レベル | カリフラワー、鶏冠状の密集したイボをともなう、初期ならクリーム・軟膏、進行すると外科的切除 |
性器ヘルペス | 痒み→痛みに移行 | 赤い水泡や潰瘍をともなう、持続感染のため、完治できないが1週間程度で症状がおさまる |
疥癬 | 強レベル | ヒゼンダニによる感染症、主な症状は疥癬トンネル、赤いブツブツ |
毛じらみ症 | 強レベル | シラミの一種であるケジラミが感染、陰毛どうしの接触で感染する、セックス以外でも感染する |
膣カンジダのほかにも、トリコモナス症、尖圭コンジローマ、疥癬やケジラミなども陰部の痒みという症状は共通しています。
なのでネットで情報をあつめて勝手に判断せず、婦人科や泌尿器を受診、または簡易検査キット等で、まずは何の性病なのかを特定しておきましょう。
まとめ
今回、膣カンジダと間違われたこともあり、かなり深刻な症状まで進んでしまった性器ヘルペス
外来で点滴を打ちました。
この点滴が曲者でして入院だと保険が適用でしたが外来だと実費で確か五千円〜7千円かかりました。
私はその点滴を5日間続けて打ちました
と、なんとか入院は免れたものの、実費で点滴を5日間続けて打ったとのこと。最後には本人様も
性器ヘルペスは放置しても酷くなるし通院に時間もお金もかかるので早急に病院に行くと早く治りますよ。
とアドバイスされていますが、放置せず早めに検査、早めに治療を始めておきましょう!!