- 汗をかいたり下着の中がむれると、金玉が尋常じゃなく痒い!
- 下着が擦れた程度で玉袋(陰嚢)に強い痒みが・・・結果、皮が剥けるまで掻き崩してしまう
- 玉袋の皮膚が乾燥して表面がカサカサ、皮膚がボロボロ、またはジュクジュクしている
などなど男性のデリケートゾーンによくあるトラブル「金玉や玉袋全体の痒み・かぶれ・湿疹」について原因や対策などを徹底解説します。
自分も過去に何十回も金玉の痒みでさんざん悩んできたので、正直そのあたりプロ級に詳しいです。ぜひ当ページを参考にして解消してくださいね。
※記事内にアフィリエイト広告が含まれる場合があります
金玉の痒みは大きく2つの原因にわけることができる!
で、まず大事なポイントとして、この症状が、
- 単なるかぶれや湿疹なのか?
- クラミジア感染症や淋病といった何らかの性病によるものなのか?
ここをハッキリしておくのが肝心です。
なんでもかんでも痒み=湿疹・かぶれと決めつける人もいますが、かならずしも金玉の痒み=湿疹・かぶれというもわけでもなく、逆にすべてが性病というわけでもありません。
(※僕の経験としては、むしろ性病以外の原因による痒みのケースが多いなーと思います。いずれにせよ、どちらも視野に入れた上で痒みの原因を突き止めるのが先決です。)
金玉や玉袋が異常に痒い!しかし性病(性感染症)と決めつけてはいけない!
ではさっそく、金玉や玉袋の痒みの原因について考えてみましょう。
まず大前提として男性のデリケートゾーンの痒みといっても部位によって原因や解消法も違います。実際に金玉や玉袋のどの辺りに痒みが強いのか確認してください。大きく分けて男性器は
- カリから上の亀頭部分
- 竿の部分である陰茎
- 金玉や玉袋と呼ばれる陰嚢部分
と大きく3つの部位に分けることができます。
今回は金玉や玉袋、陰嚢の痒みについてフォーカスしていますので、もしも「陰嚢だけでなく亀頭や陰茎も強烈に痒い!」というパターンについては当記事よりも以下のページをご覧ください。
金玉、玉袋の強い痒みは性病(性感染症)?じつは陰嚢湿疹の可能性が高い!
まず最初にもっとも気になる部分からお伝えすると、金玉や玉袋の痒みが生じた場合、誰でも最初は「性病のせいなのでは…」と心配されますが、意外にも性病(性感染症)以外のケースが多いです。
とはいえ性器クラミジアやカンジダ膣炎、性器ヘルペスといった性病を原因とした陰嚢(金玉や玉袋)の痒みという場合もあり、可能性としては低いですがゼロではないのでご注意ください。
その場合、性病(性感染症)の場合、早期に発見して治療をスタートさせることがネックとなります。もしも数週間以内に不特定多数の相手とセックスされたり風俗に行かれた方は、念のため以下の各性病(性感染症)の記事も参考にしてください。
【風俗で性病に感染!? 】ソープ、ヘルス、デリヘルで注意すべき性感染症まとめ
ですが陰嚢に限定された痒み、かつ痛みや排尿痛、性交痛といった症状がみられない場合、何らかの皮膚疾患を原因としている可能性が高いといえるでしょう。
以下に金玉の強い痒みで疑うべき皮膚疾患をまとめておきます。さっそく自分の症状と照らし合わせてください。
1.陰嚢湿疹
陰嚢湿疹はデリケートゾーンの中でも、亀頭や陰茎でなく金玉や玉袋に限定して生じる強い痒み、不快感を伴う湿疹。
特にアレルギー体質の方や極度の乾燥肌の方は陰嚢湿疹になりやすい傾向もあります。
陰嚢湿疹の場合、原因不明で慢性化している方が大半で、根本的に治療するにはアレルギー反応を引き起こす物質を取り除くことがポイントとなります。
2.皮膚掻痒症(性器)
主に皮膚の乾燥を原因として陰嚢から肛門周辺までかゆみが発生するのが皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)です。
男性陰部のかゆみの多くは「陰部掻痒症」とよばれるものです。これは陰のうや肛門周辺に発生します。かゆみの原因をいんきんたむしと心配される場合も少なくありませんが、いんきんたむしが陰のうで発症することはその皮ふ構造からしてまれです。
出典:池田模範堂HP
赤み、ただれ、発疹といった目立った症状がないにもかかわらず強い痒みをともなうのが特徴です。
3.間擦疹
下着の内部がムレた状態、特に夏場に多くみられる膚疾患が間擦疹です。
主な原因は股間の発汗、ムレ、下着が擦れること。皮膚が敏感な状態で何らかが擦れた刺激によって強い痒みを生じます。
もちろん発汗量の減る冬場でも通気性の悪い下着や、刺激の強い素材の下着が擦れることで生じます。年間を通して生じるケースも目立ちます。
4.接触皮膚炎
ある特定の物質が触れることで、アレルギー反応で皮膚に炎症を起こす疾患。いわいる「かぶれ」と呼ばれることもあります。
もし接触皮膚炎が生じた場合、塗り薬や軟膏等で症状を抑えることができますが、根本的に解消するには炎症を引き起こす原因となった物質を取り除くことです。
以下に接触皮膚炎の原因となりやすい物質を表にまとめておきますので、参考までにご確認ください。
刺激性接触性皮膚炎の原因 | 酸やアルカリなどの化学物質、石鹸、台所用洗剤、昆虫、毒性のある植物等 |
---|---|
アレルギー性接触性皮膚炎の原因 | ネックレス、イヤリング、ピアス、腕時計、メガネフレーム、衣服のホックやジッパー、コンドーム、皮革製品等 |
参考サイト 田辺三菱製薬 【症例図鑑 接触性皮膚炎】
激しい金玉の痒み・・・まずは性病より皮膚疾患を疑ってみる!
高頻度で風俗に通っている男性、または出会い系やナンパ等で不特定多数の女の子とやりまくっている男性を除き、まずは以下の皮膚疾患を原因とした金玉の痒みという可能性が濃厚です。
原因を特定させる意味でも、まずは性病(性感染症)STD検査を受けてみることをお勧めします。
もちろん性病(性感染症)検査で陰性という場合も油断は禁物。
陰嚢湿疹のような皮膚疾患の場合、悪化~改善~掻き崩すという悪循環を繰り返すため、ある意味性病(性感染症)よりも治療が困難な状態なのです。慢性化する方も多いので注意してくださいね!
陰嚢湿疹の段階的に進む症状と主な原因
金玉や玉袋の強い痒みを感じた場合、たいていの男性はまず性感染症を心配されますが、単純に陰嚢湿疹だった・・・というケースが大半です。
もし陰嚢湿疹の場合、初期の段階であれば市販のかゆみ止め役等で充分に改善できますので早期に治療を開始しましょう。
放置して掻き崩すことで皮膚炎が明かし、ジュクジュク・ベトべトとな状態に進むと痒さは倍増し治療期間も長期化します。
最悪の場合、掻き傷から膿が生じたりバイ菌が侵入し、深刻な状態に陥りますのでご注意ください。
また重度の陰嚢湿疹まで悪化した場合、市販の痒み止めではどうにもなりません。放置したところで自然治癒することはありません。
患部の場所が金玉(玉袋)だけにちょっぴり恥ずかしい気もしますが、必ずクリニックを受診して医師の判断を仰いで下さい。
というわけで、以下に陰嚢湿疹の特徴や具体的な症状をまとめておきます。参考にしてみてください。
性感染症と間違うほど、陰嚢湿疹は強い痒みをともなう陰嚢湿疹は初期のケアが大切
- 気づいたら金玉や玉袋を延々と掻き続けている
- 掻きむしってジュクジュクの皮膚炎になって治らない
といった方も多く、治りかけのかさぶたをさらに掻き崩すという陰嚢湿疹のスパイラルに陥ってしまう方も目立ちます。
初期の段階でしっかりとケアし、中度~重度の陰嚢湿疹まで悪化させないことが肝心なのです。
初期の陰嚢湿疹~重度の陰嚢湿疹の症状と対処法
何度もお伝えしていますが、陰嚢湿疹の場合は放置してしまうことで慢性化し、なかなか完治できない状態に進行します。少しでも早い段階でしっかりと治療を行うことがポイントです!
軽度の陰嚢湿疹初期の陰嚢湿疹
まだ軽度の陰嚢湿疹の場合、金玉や玉袋に目立った炎症もなく、定期的に痒みがともな状態。
初期症状や軽度の陰嚢湿疹ならば、痒みを感じた直後に市販のかゆみ止め薬湯を塗り込み、生活習慣からも皮膚の乾燥や栄養バランスに注意し痒みを軽減させるよう努めことで改善できます。
中度の陰嚢湿疹
初期の陰嚢湿疹を放置したことで、金玉や玉袋を掻きむしってしまい、既に皮膚炎が生じている状態。
もしくは治りかけのかさぶた状態。
大切なのは掻き崩してしまった炎症をまずはきっちりと治療すること。生活習慣の見直しや市販のかゆみ止め役等で炎症やかさぶた状態を改善してください。
重度の陰嚢湿疹
強い痒みのあまり、金玉や玉袋を掻き崩して皮膚炎が生じてはかさぶたになる…というサイクルを繰り返すした状態。常に陰嚢がジュクジュクな状態で、気がついたら無意識に金玉を掻いていることも・・・。
この状態まで進行すると、市販のかゆみ止めでは完治できません。短期間で一気に皮膚炎を治す必要があるため、医師によっては多少強めのステロイド剤を用いるケースもあります。
陰嚢湿疹の原因とは?
残念ながら陰嚢湿疹の原因は人によって様々・・・なかなか原因を特定することができないといわれています。
とはいえ、何らかのアレルギー性反応がみられることは確かで、アレルギー反応の原因となっている物質や食物を遠ざけることで陰嚢湿疹を軽減させることはある程度できます。
陰嚢湿疹とよく似た疑わしい疾患
金玉や玉袋の強いかゆみを感じた場合、先の述べたような陰嚢湿疹というケースが濃厚ですが、他にも様々な原因が考えられます。
中でも陰嚢の強い痒みにありがちな疑わしい疾患、ありがちな疾患を以下にまとめておきます。参考にしてみてください。
インキンタムシ(こばはくせん)
インキンタムシは白癬菌(水虫菌)が原因で起こる一般的な疾患です。
強いかゆみや赤みが下腹部、内股に発生し丸く広がっていきます。決して珍しい疾患ではありません。
皮膚科を受診し適切な治療を受ければ、数週間で治療できます。なおインキンタムシは陰嚢で発症するケースはほとんどありません。
また白癬菌が原因ですので足などに水虫がない場合、インキンタムシの可能性は低くなります。
このように金玉や玉袋の痒み=インキンタムシをイメージされる方もいますが、インキンタムシは白癬菌を原因とする水虫に近い感染症です。
たしかに水虫と似たような症状、患部にカビの一種が繁殖することでジュクジュクした痒みを生じさせますが、上記の説明の通り陰嚢だけに限定して発症するケースはレアケースとなります。
インキンタムシの特徴として、金玉玉袋の裏側や真ん中の筋に強いかゆみが生じます。また玉袋周辺の足の付け根や肛門周辺、正規全体に及びます。
いずれにせよインキンタムシが感染しているかどうかは、クリニックで簡単な顕微鏡検査を行うことでハッキリします。自己判断で勝手にインキンタムシの薬を使用してしまうえば、陰嚢湿疹に弱った皮膚に強い刺激を与え、改善どころか急激に悪化しますのでご注意ください。
疥癬(かいせん)
疥癬はヒゼンダニが皮膚に寄生することで強い痒みをともなう疾患で、赤いブツブツや硬いしこりが生じます。
特殊な拡大鏡や顕微鏡によってヒゼンダニ、またはその卵の有無を確認します。
主な治療薬はオイラックスクリームが長年にわたって用いられてきましたが、ここ数年はスミスリンローションという副作用の少ない外用薬が主流となりつつあります。
性器ヘルペス
性器ヘルペスに感染している場合、金玉や玉袋に限らず亀頭や陰茎にも症状があらわれるため、陰嚢限定というケースは稀かもしれません。
もし金玉や玉袋に発症した場合、陰嚢湿疹やインキンタムシのような強い痒みも伴いますが、主な症状としては痛みをともなう水疱や発疹が沢山できること。
とくに初感染の性器ヘルペスの場合、ウィルスが広がることで神経の激しい痛みにつながり、排尿や歩行が困難になるほどのケースもあります。
軽度であれば自然に症状は落ち着いてきますが、症状によっては抗ヘルペス薬を服用する必要があります。
念のためクリニックを受診し適切な治療を行ってください。
女性の陰部の強い痒みは外陰部掻痒症かも
さて、ここまで金玉や玉袋の強い痒みについてお伝えしました。
その中で皮膚掻痒症という疾患が登場しましたが、この皮膚掻痒症は何も男性だけに起こる症状ではありません。
普通に女性器にも発症しますのでご注意ください。陰部の痒みは全て性病(性感染症)と決めつける方もいますが外陰部掻痒症ということもあります。
とくに大陰唇や小陰唇、膣口、クリトリスといった女性の外陰部の強い痒みの場合、トリコモナス膣円やカンジダ膣炎とともに、こちらの外陰部掻痒症も視野にいれておいて下さい。
女性の外陰部の強い痒みを引き起こす原因で、もっとも多い3パターンをを以下にまとめておきます。
通気性の悪い下着やナプキンによるムレやかぶれ
通気性の悪い下着や締め付けの強い衣服、ナプキンやパンティーライナーが外陰部のムレやかぶれを引き起こし、一時的に強い痒みを生じさせています。
カンジダ膣炎、トリコモナス膣炎、性器ヘルペスといった性感染症
過労や体調不良といった免疫機能の低下により、常在菌が過剰に繁殖する、またはセックスにより感染したことで、膣内に炎症を引き起こすパターン。
原因が違えば病原体も違い、治療薬も治療法も違います。まずは何が原因でい膣炎を起こしているのかSTD検査を行うことが先決です。
外陰部掻痒症(がいいんぶそうようしょう)
外陰部の強い痒みの原因が上記の2項目に含まれない場合、または原因不明の強い痒みが長期間おさまらない場合、外陰部掻痒症という可能性が濃厚です。
外陰部掻痒症の場合、何らかのアレルギー反応が原因となっているケため、その原因を絞り込み日常生活から取り除くことが肝心となります。
原因が特定されるまでは、症状を抑えるために副腎皮質配合の外用薬等で症状をおさえるのが一般的です。
金玉の強い痒みを治すには患部を清潔に保ち掻き崩さないこと!
金玉や玉袋の痒みの原因が、陰嚢湿疹であれ何らかの性感染症であれ治療のポイントは清潔な状態を保ち掻き崩すさないこと。
とくに汗をかいた状態、ムレた状態、入浴時や就寝時といった体温上昇時は強烈に痒みは強まるので注意が必要です。
いったん掻き始めてしまうと余計に痒みが増して、最終的には陰嚢に傷が生じ、皮膚がボロボロになり血が滲む・・・という悪循環につながります。
性病(性感染症)による金玉の痒みの場合、掻き崩すことで他の部位や周囲の人間にも感染させます。治療方針を決めるためにも、
1日も早い検査が陰嚢の痒みを解消するポイントになってきます。
なにより性病(性感染症)の病原体を突き止めて治療開始が肝心、以下にここ数年で急激に伸びている郵送検査キットをまとめています。
性感染症の可能性が強い…という男性の場合
性生活を振り返ってみて性器ヘルペスやクラミジア感染症、淋菌感染症といった性感染症の疑いが強い場合、症状が落ち着くまではパートナーとのセックスは控えてください。
いずれにせよ、陰嚢湿疹や接触皮膚炎といった皮膚疾患による痒みと性感染症を原因とした痒みでは治療法も180度異なります。
金玉の皮膚が悪化する前に一度クリニックを受診し、性病の可能性もふまえ検査を受けることをおすすめします。