もしかすると上記のような梅毒っぽい症状があらわれて、慌ててネットで検索してませんでしたか!?
脅すつもりはありませんが、しばらくは減少傾向だった性病の梅毒・・・昨今、国内でも梅毒感染者が急増中とのこと。その証拠に厚生労働省のデータをもとに作成した以下のグラフをご覧ください。
と、他の性病(性感染症)にくらべても断トツに増加傾向の梅毒。厚生労働省も本格的にヤバいと気づいたのか本格的に注意喚起しています。
当記事では
- 梅毒の症状や感染経路
- どういったタイプの人が梅毒に感染しやすいのか
- 症状はどのように進行するのか
これらを徹底的にわかりやすく解説しています。
かなり恐ろしい性病という印象の梅毒ですが、早期に検査を行いしっかりと治療を行えば比較的容易に治療できます。
何はともあれ、日常的または稀にアナルセックスを行う人、何らかの梅毒の初期症状がみられた人は、1日も早く検査だけでも受けておきましょう!
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症状と特徴、感染経路!梅毒ってどんな病気なの?
梅毒とは古くから知られている性病の1つで、症状は段階的に進行します。
一昔前までは感染から約10年ほどで死亡する可能性のある恐ろしい病気とされていましたが今では大きく扱いも変わりました。
現在ではペニシリン系の抗生物質が発達し、おかげで早期に使用すれば確実に治療が可能な性病(性感染症)といわれています。
しかし治療が容易になったことが油断を招いたのか、ここ数年は驚くべき増加傾向にあります。もちろん治療が遅れれば命の危険もあることには変わりませんのでご注意ください。
梅毒の具体的な症状
まず梅毒に感染すると、約3週間~2ヶ月ほどで患部に硬いしこりができ始めます。
この小さくて硬いしこりは放置すれば自然に消えるものですが、梅毒の病原菌は体内に潜んでいます。徐々に内部から体を蝕んでいきます。
たいていの場合は梅毒の症状に気づき治療を行い、その時点で進行を止めることをできます。
バラ疹が現れたらヤバいぞ!早めに治療開始しとこう!
ただ感染から長期間にわたって放置した場合、体中のリンパ節が腫れて発熱、全身に特徴的な赤い発疹が生じます。俗にいうバラ疹という症状です。
さすがにこの状態まで気づかずに放置する方は少ないとは思いますが、ここまで症状が進むと治療は非常に困難・・・かなり深刻な状態といえます。治療にも時間を要します。
いずれにせよ、早期の検査や治療開始がポイントといえるでしょう。
梅毒の感染初期からの症状の流れ
先に触れたように、梅毒は潜伏期間と症状が現れる期間を繰り返しながら、1~4期まで進行します。
とくに第二潜伏期などは感染力が非常に強いので周囲の方との接触は避けたいものです。
もし梅毒の兆候が見られた場合、挿入を伴うセックスはもちろんのこと、フェラチオやクンニリングス、ディープキスやペッティング(ハグ程度は問題ありません)なども控えてください。
以下に1~4期までの梅毒の潜伏期についてまとめておきます。もしかしたら梅毒かも・・・という方も、そうでない方も参考にして下さい。
第一潜伏期
梅毒に感染した場合、他の性感染症よりも症状が確認できるまで長く、約3週間程度は全く症状が見られません。
その後、性器(陰部)に小さな硬いしこりやブツブツが現れ、たいていの場合太ももの付け根のリンパ節が腫れ始めます。
とはいえこの時点ではまだしこりもリンパ節の腫れも痛みは軽微なもの。硬いしこりも自然に消えるので一見、性病(性感染症)ではなかったのか・・・と安心する方もいます。
第二潜伏期
第一潜伏期を経て体内に潜んでいた梅毒の病原体は、時間をかけて徐々に全身へと活動範囲を広げます。
感染してから約2~3ヶ月程度が第二潜伏期となります。
いわゆるバラ疹と呼ばれる1センチほどの赤い斑が主な特徴です。同時に性器や脇の下に赤茶色の盛り上がったブツブツが生じ、中には脱毛を伴うケースもあります。
しかしどの症状も自然に消え、その後の第3潜伏期に移行します。
第三潜伏期
梅毒に感染してから約3年程度経過する頃には第三潜伏期に入ります。
たいていの方は第二潜伏期でなんらかの治療を開始しています。
実際にはこの状態まで進行する方は稀ですが、ここまで進行すると全身に固く大きなコブのような結節性梅毒ゴム腫ができ始めます。
結節性梅毒ゴム腫自体は放置することで自然に消えるものですが、できては消えてと続々とできるのが特徴。
第四潜伏期
初感染から約10年程度経過した頃には第四潜伏期に突入しています。
この時期にまで進行すれば梅毒の病原体は心臓や血管脳といった中枢神経にまで活動を広げ様々な症状を引き起こします。
通常の歩行も困難になるパターンもあれば、痴呆状態といった日常生活さえ困難な状態がこの第四潜伏期となります。
梅毒の感染経路
そもそも梅毒は病原菌が移動することによって感染します。
そのため挿入を伴うセックスやフェラチオ、クンニリングスといったオーラルセックス、感染源の状態によっては、単なるキスやペッティングといったレベルの接触でも感染するケースもあります。
非常に感染力の強い類の性病(性感染症)に含まれます。
性感染症の中でも比較的すぐに感染しやすいのが特徴で、口腔内の小さな傷を介して単なるキスだけで感染することもあるので、ある意味防ぎようのないものかもしれません。
以下、研究機関が調査した「オーラルセックスの実態についてのアンケート結果」をグラフにしました。まずはご覧ください。
なんと20歳未満の大半、30歳未満でも相当数の方が毎回、または高頻度でフェラチオやクンニリングスを行っているのがお分かりかと思います。
このように今では若い世代を中心にセックスの前後には必ずフェラチオやクンニリングスといったオーラルセックスを行うのが常識となっています。
仮に挿入中に梅毒が感染せずとも、オーラルセックスで性器→口腔粘膜、口腔粘膜→性器と梅毒の感染するリスクは高まりますのでご注意ください。
つまり梅毒を徹底的に予防するには、コンドームを着用するのはもちろんのこと、梅毒の感染者や梅毒の可能性が拭えない相手とはオーラルも含めてセックスをしないこと以外にありません。
こちらのページにもあるように、HIVウイルスはそれほど感染力は強くありません。そういった意味ではHIVウイルスよりも危険なのが梅毒です。
ちなみに男性がコンドームを使用することで、セックスでの梅毒感染はある程度予防が可能ですがコンドームに覆われていない根元付近や周囲から感染するケースもゼロではありません。
とにかく怪しい相手とは接触しない!ということが大切といえるでしょう。
梅毒の潜伏期間
梅毒の潜伏期間は約10日~90日。
特に第二潜伏期と呼ばれる感染から約90日程度経過した時期は非常に感染力も強く要注意期間となります。
激しい痛みを伴うような症状も出ていないことから、気づかずに不特定多数の異性とセックスする方もいます。結果としてせっせと病原体を周囲に拡散しているのです。
もし梅毒の兆候が少しでもある場合、まずは1日も早く検査し、早めに治療に開始しておきましょう。
また大切なパートナーや周囲の方々を感染から守るためにも、検査結果がでるまではセックスはもちろんオーラルやディープキスなどは控えておきましょう。
梅毒の検査と治療、動向は?
梅毒の検査方法
梅毒の病原体の有無を検査するためには、しこりやブツブツといった病変、または粘膜からトレポネーマが検出されるか調べる必要があります。
医療機関や保健所で手軽に申し込みができるので早めの検査をおすすめします。
梅毒の治療方法
基本的に梅毒はペニシリン系の抗生剤を供養し続けることで完治できます。
初期感染からの経過時間によって治療期間も大きく変わってきますが、第一潜伏期のような初期の梅毒感染者の場合、約4週間程度の治療期間となります。
梅毒にかぎらず性感染症を全体に言える事ですが、治療が遅れるとそれだけ症状は悪化します。
言うまでもありませんが、発見が遅れれば遅れるほど、治療期間も長期化して費用も多くかかるのは覚悟してください。
先に述べたような梅毒の兆候が見られた場合、一日も早く検査を受けることが大切だと思いますよ。
国内の梅毒の動向は…
数ある性感染症の中でも、梅毒という言えば「一昔前の性病」といったイメージをお持ちの方もいるでしょう。
ですが以下の梅毒感染者の報告数の推移を示したグラフをご覧ください。
長期にわたって国内でも梅毒感染者は減少傾向であったため、ほかの性感染症の影に隠れている感じもありました。
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ですがここ数年、明らかに10~40代の男性同性間性的接触による梅毒感染者が急増しています。
感染者の多いといわれている性器クラミジアや淋菌感染症の患者数停滞している中、梅毒感染者だけは確実に増えています。
厚生労働省もここ数年の梅毒の増加傾向を深刻に受け止めているようで、以下のように様々なキャンペーンや情報を発信しています。
また梅毒に関するありがちな不安や疑問についてまとめているページはこちら。検査前に目を通しておかれることをお勧めします。
サイト 厚生労働省 梅毒に関するQ&Aページ
アナルセックスは粘膜に傷が付きやすい!梅毒が気になるなら控えよう!
とくに男性間でのアナルセックス、また異性間でも出血を伴うようなハードなアナルセックスをコンドームなしで行うことは最も梅毒のリスクの高いセックスといえます。
これは梅毒だけの話でもありません。
アナルセックスのような性器粘膜に傷が付きやすいセックスは、梅毒だけでなく他の性病(性感染症)にもつながります。できるだけ避けてください。
コンドームだけじゃダメ!防ぎきれない梅毒を予防するには
梅毒の感染ルートには、セックスやオーラルセックスといった性行為による感染の他にも、血液感染や母子感染といった感染ルートもあります。
先に述べたように、口腔内の状態によってはパートナーとのキスで感染する可能性もゼロではありません。それだけ感染力が強く、梅毒トレポネーマはHIV等に比べ非常に厄介な性感染症なのです。
またHIVウイルスと大きく違う点は、コンドームを使用したところで感染するリスクが高い部分です。
- 不特定多数のパートナーとのセックスは控える
- 梅毒の症状や兆候が見られるパートナーとは接触を控える
- アナルセックスを始めとした出血を伴うようなセックスは控える
- 男性間、異性間とわず絶対にコンドームを着用する
こういった部分に注意するだけで、かなりの確率で梅毒を予防することができます。
先に述べたように、梅毒トレポネーマは口腔内にも簡単に感染します。オーラルセックスが定番となっているカップルの場合、感染の確率も格段に上がることもお忘れなく。
梅毒の不安なくフェラやクンニ、アナルセックスを続けるためにも…
もちろん梅毒の感染を予防するためにクンニやフェラを控える・・・という選択肢もあります。
でもフェラやクンニってめっちゃ気持ちいいし、できればずっと続けていきたいですよね?
そのためにも安心料としてお二人でSTD検査を行うことをお勧めします。二人でこっそり検査するなら以下のような郵送タイプの簡易検査キットが手軽にできるのでオススメです。
お互いの状態を確認し、不安がクリアになった状態で行うセックスは格別です。より燃え上がりますよ!