『性病はセックスまたはオーラルセックスで感染るもの』と誤解されがちですが、じつはセックス無しでも性病に感染するケースは普通にあります。
それについては以前にも【キスやディープキスだけで性病!? 】口から口に感染する性感染症まとめ、【手マンで性病に感染】指入れ・手マン・手コキ・素股と性病の感染リスクまとめなどの記事でもお伝えしました。
しかしながら中には…
と感染するはずもない状況にもかかわらず性病の症状で悩まれる方も多く、今回はそんな方にむけ
- セックス無しで感染する性病の種類
- セックス以外の性病の感染ルート
以上の2つをを徹底調査!!
結論からいうと、セックスどころか普通の日常生活でも感染しちゃうような性病はいくつもあり、運が悪いと他の感染経路から感染します。
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セックス以外で性病が移る可能性は低い!でもゼロではない!
結果から最初にお伝えしておきます。
通常は本番やオーラルセックスによって感染するのが一般的な性病(性感染症)ですが日常生活にも多少の感染経路はたくさんあります。
もちろん可能性としては非常に低いです。ただ実際に日常生活で感染される方も少なからずおられますし、注意すべきシチュエーションもあるのでこの場でお伝えしておきます。
まず代表的なものとして、カンジダ膣炎やトリコモナス膣炎、そして性器ヘルペスといった性病(性感染症)ですね。
まずこちらのグラフを見てください。
特徴 | 症状 | |
---|---|---|
梅毒 | 主に粘膜の小さな傷から細菌が侵入HIVとの重複多し 男性間でのアナルセックスでの完成率高し |
約3週間程度で感染部位に米粒~小豆大の硬くて赤いしこりができる |
性器クラミジア | 男女とももっとも感染者の多い性感染症 感染者ダントツ一位 |
尿道の炎症により排尿痛、女性の場合は不正子宮出血や下腹部痛、性交痛 |
淋菌感染症 | ここ数年で男性に急増中 喉からの咽頭淋菌も急増中 |
尿道炎から強い排尿痛、尿道から黄色い膿、女性はおりもの増加、頻尿、排尿痛 |
尖圭コンジローマ | 性器周辺にとがったイボが密集してできる | 性器~肛門にかけて鶏のトサカやカリフラワーのような薄茶色のイボが集中してできる |
性器ヘルペス | 一度ウイルスに感染すると潜伏し続け体調により発症を繰り返す。比較的女性に多い | 陰茎、亀頭に水疱~潰瘍、女性の場合は外陰に水疱、破れると激しい痛みで発熱や排尿痛も |
トリコモナス膣炎 | トリコモナスという原虫が陰部に感染して発症、主に女性が感染 | 膣炎や外陰炎を引き起こし、悪臭をともなうおりものと強い痒み |
B型肝炎 | 主に血液感染が中心だが性行為によっても感染することも HIVとの重複多し |
全身の倦怠感、食欲不振、黄疸という症状が一般的、中には症状がほとんどみられない方も多い |
どうですか、あなたの症状にマッチした性病(性感染症)は見つかりましたか?
上記は感染者の多い、要注意な性病(性感染症)となりますが、性器ヘルペスやトリコモナス膣炎は中でもセックス以外の感染というケースが多いとされています。
温泉やスパ、銭湯といったシチュエーションでもらってしまうケースもある数ある性感染症の中でもセックス以外でうつる可能性の高い性病(性感染症)といえますね。
とくに女性の感染者が多く、感染力の強い性器ヘルペスは、感染者のウィルスが付着したタオルを使いますこと、または衛生状態の悪い便座に座ることでうつるのでかなり要注意です。
同じくクラミジアは鳥の糞などに含まれている細菌です。日常的に触れる機会の多い方はそれらを媒介して感染するケースもあります。
そうはいってもセックスやオーラルでうつる人が大半です!
たしかに体調不良や免疫力の低下、衛生状態の良くない環境だと各種の性病(性感染症)にうつることもあります。
ですがこれらのケースはあくまでレアケース。やっぱり感染される方の大半はセックスやオーラルによるもの。
中にはディープキス程度でも簡単に感染するものもあります。
基本的に性病は公衆トイレや温泉を利用したくらいではそう簡単に感染しませんのでご安心ください。
限りなく低いけれども感染の可能性のある性病(性感染症)と感染経路
性感染症の特徴をご存知でしょうか?
どんなに予防や対策に気遣っていたところで、「感染る時はかんたんに感染る!」ということ。これが現実なのです。
不特定多数の相手とセックスしまくっている人でも、過去に一度も性感染症にかかったことの無い人もいれば、逆にセックスなんてずっとご無沙汰なのに感染したという方もいます。
タイミングや運、その時の体調や持ち合わせている免疫力の高さなんかも関係しているのです。
そこで以下に「セックス以外の感染経路も充分に考えられる」という性感染症をピックアップしました。参考にしてください。
性器ヘルペス
いったん感染してしまうと完治不能だと言われているヘルペスは、普段は姿をみせませんが、免疫力が定価した途端に活発化してヘルペスの症状を発症させます。因みに主な特長は以下をご覧ください。
感染経路 | 性器ヘルペス感染者とのセックス、オーラル(ただし6割は症状が出ない) |
---|---|
特徴 | 単純ヘルペスウィルスによって引き起こされるウィルス感染症で陰茎や外陰周辺のむず痒さ、赤いブツブツを伴う |
潜伏期間 | 3日~7日間 |
症状 | 陰部周辺に赤いぶつぶつ 水泡(水ぶくれ)が破れて強い痛みが生じる 太もものリンパ節に強い痛みが生じる |
治療法と治療期間 | 抗ヘルペスウィルス薬の服用や点滴のより約3週間程度で症状は落ち着く(ただし重症の場合は入院の場合もあり) |
以下に厚生労働省が発表した性器ヘルペス感染者のデータを元にグラフ化したものを貼っておきますのでご覧ください。
先ほどお伝えしたように、性器ヘルペスは圧倒的に女性の感染者が多いというのが特徴です。
もちろん日常生活で感染される方もいますが、基本、上記のデータの大半はセックス、オーラルセックスによる感染者となります。その点はお間違えの無いように。
ちなみに性器ヘルペスが日常生活で感染するケース。これは病変部から分泌された分泌液に接触することで感染するパターンとなります。
たとえば、ヘルペスの病変部がお尻の近辺にできている状態の方がトイレを使用し、かつ分泌液が便座にべったりと付着した状態なのを知らずに誤って便座に座ることで感染する可能性はあります。
限りなく可能性は低いですがうつる可能性はゼロでは無いことを忘れずに。
とはいえ普通の方は公衆便所や飲食店のトイレで、座る前に必ず便座の状態を無意識でチェックするはずですから分泌液がべったりと付着している・・・なんてケースは通常では考えられません。ただ念のためご注意ください。
数ある性病の中でも、感染力の非常に強い性器ヘルペスはキャリアとなった方の神経節に潜伏しています。
もし怪しい場合、検査や治療についてはこちらで詳しくお伝えしていますのでご覧ください。
トリコモナス膣炎
一般的な性病の原因となるウィルスや細菌と違い、トリコモナスの場合に目に見えないほど小さな原虫が原因となっています。
このトリコモナスは非常に生命力が強く、湿ったタオルや衣服の中でしばらくの間は活動を続けます。
またトリコモナスは自覚症状が少なく、実に日本の女性の約5~10パーセントの方が感染しているといわれています。じつに15人に一人がトリコモナスに感染しているということになります。
かなり身近な性病(性感染症)といえるでしょう。
基本的に粘膜と粘膜により感染するトリコモナスですが、こういった特徴によりトイレの便座や温泉やスパ、使用済みタオルを使いますことで感染するケースも多少は考えられます。
日常生活でも感染する可能性の高い性病(性感染症)の1つといえるかもしれません。トリコモナス膣炎については以下のページで詳しく説明しています。念のためご確認下さい。
HIV
数ある性病の中でももっとも注意しておきたいHIVですか、セックスによる感染力はそこそこ強いものの日常生活での感染力は非常に弱いのが特徴です。
仮にHIV患者の体液がトイレの便座や使用済みタオルに付着していても、空気中では感染力が非常に弱くほぼ感染する可能性はありません。
物理的に0パーセントではありませんが、仮に便座にHIV患者の精液がべったりと付着している状態で自分の臀部にぱっくりと傷口がある状態で座ることなどありえません。
そもそもHIVは血液や精液、カウパー腺液といった分泌液に含まれるHIVが、相手の粘膜や傷口から吸収されて初めて感染します。
よって日常生活ではセックスも無しでHIVに感染する可能性は限りなく0パーセントに近いといえるでしょう。つまり日常生活ではうつらないのでご安心ください。
以下にHIVが感染する3つの感染経路についてまとめています。よろしければ合わせてご覧ください。
公衆トイレやお店のトイレ、他人の家のトイレで性病にうつる?
先にも触れましたが、性病に感染した方の血液や精液、膣分泌液はべっとりと付着した状態で、なおかつあなたの粘膜や傷口に直接触れない限り感染する心配はありません。
もちろんトイレで小便をする際、跳ね返ったしぶきが性器の粘膜に直撃することでうつるようなこともありません。
性病の原因となる細菌やウィルスの多くは、外に排出され水の中で薄まっている上に感染力も極端に落ちていますので感染させるほど感染力は強くありませんのでご安心ください。
温泉やスパ、公衆浴場で性病をもらう可能性は?
先にも述べたように、トリコモナスのような1部の性病に関しては温泉やスパ、公衆浴場のタオル等を使いますことで感染するケースはレアケースですがあります。
ですが設定温度の高い日本の温泉やスパ、公衆浴場において細菌やウィルスが長期間にあたって感染力を持ち続けることは考えられません。
そもそも温泉やスパ、公衆浴場で精液やカウパー腺液、膣分泌液が大量に排出されることも考えられませんが、もしあったとしても他人に感染させるほどの力はありません。ご安心ください。
不安な方・免疫力が低下している方は自衛手段を!
とくに過労や慢性的な睡眠不足、体調不良という方は注意が必要です。
もし不安が拭えないという方は、必ず自分専用のタオルを用意し、温泉やスパに設置されている椅子の使用前にしっかりと洗い流してから利用してください。
もちろん細心の注意をはらっても100パーセント予防できるわけではありませんが、感染する確率は格段に減るはずです!
その他の性病(性感染症)の感染ルート
ここまでトイレや入浴によって性病(性感染症)が感染する可能性について説明してきました。
中には自分は公衆トイレも温泉やスパも利用していない・・・なのに性病のような症状が!?という方もいるかと思います。
そこで、かなりのレアケースではありますが、上記以外の日常生活による性病の感染ルート、そして感染する可能性についてお伝えしておきます。
飲み物や食べ物を媒介して感染
粘膜と粘膜では感染力の強い性病ですが、意外なことに唾液はそれほど感染力が強くありません。
つまり同じお皿のものを食べたり、同じコップで飲み物を飲んだところで通常レベルであればまず感染することはありません。ご心配なく。
プール
そもそもプールの水の中で長期にわたって感染力を持ち続ける細菌やウィルスは無い上に、感染力の強い性病の多くは一段体外に排出されてしまえば感染力は格段に落ちます。
プールのような大量の水の中に薄まってしまうことで、極端に感染力は弱まり他人を感染させる力はありません。
よって同じプールに浸かることで性感染症がうつるようなことは考えられません。ご安心ください。ちなみにプールの水質基準も今では厳しく行われています。
一般にプール熱と呼ばれる「咽頭結膜熱」や、はやり目の通称で知られる「流行性角膜炎」、そして強い眼の痛み、充血、眼脂をともなう「急性出血性結膜炎」などがあります。
プール水の水質基準は、国や都区条例で厳しく定められています。
プール管理者はpH値、濁度、過マンガン酸カリウム消費量、一般細菌、大腸菌などについて、毎月1回以上、定期に検査を行い、基準値内かどうかの確認を行うことが義務付けられています。
基準値以上の細菌類が検出された場合は、塩素消毒を強化し、その原因を究明します。
出典東京顕微鏡院
むしろプールの水質よりも、プールの更衣室等に設置されているバスマットやバスタオルの状態によっては、何らかの感染症にかかる可能性はあります。
基本的にプールに浸かることで性病(性感染症)に感染する可能性そのものは低いでしょう。
洗濯による感染
先に述べたように、温泉やプールと同様に大量の水の中で細菌やウィルスは感染力を保つことができません。
よって性病に感染している方の血液や精液が付着した衣類を、同じ洗濯機で洗ったところで衣服を通して感染することはありません。
仮に大量の精液や膣分泌液又は血液が付着している場合でもうつりません。もし不安であれば性病に感染の有無はかかわらず、塩素系の漂白剤を用いたことをおすすめします。
日常生活で性病(性感染症)の心配していると生活などできない
以上、セックス以外の感染経路をもつ性病、さらにトイレや入浴によって感染する可能性についてお伝えしました。
まあゼロではないにしろ、確率的にはかなり低いということがわかりましたね!
もちろん万全を期しても感染するときは感染します。なので感染しないように日頃の健康管理に気をつけて、できる限り免疫力をアップさせておく!
ここがポイントかもしれませんね。
とはいえ
それでもやっぱり不安が拭えない!
こんな人もいますね?こんな場合、面倒でも一度病院でSTD検査をしてみた方がすっきりすると思いますよ。
クリニックや保健所は恥ずかしい!仕事が忙しくて検査に足を運ぶヒマがない!
だったら自宅で手軽にできる性病検査キットという選択肢もあります。匿名性も高いので誰にもバレないし、項目も自分で選ぶシステムのため検査費用もかなりお値打ちなんです。
とくに特定のセックス・パートナーがいる方は、うつしてしまうと深刻な事態に発展しますからね。
変に勘繰られないためにも早めに検査だけはしておくといいですよ!
あまりナーバスになる必要はないけれど、念には念を!
今回の記事をお読みになって、さらに不安が増えてしまった・・・という方もいるでしょう。
ですが日常生活を普通に続けるには、どうしても避けられないシチュエーションもありますよね。なので必要以上に不安を抱えても仕方ありません。
気になる方は温泉やスパ、公衆浴場を控える、またはなるべく公衆トイレや飲食店のトイレを使用せず、念のためアルコール除菌シートや携帯用のスプレーを持ち歩く・・・といった工夫をしてみるだけでも十分に効果があるはずですよ!
それでも心配な方は1,000円代から利用できる簡易検査キットで一度検査されることをおすすめします!